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#なつぞら 千遥がなつたちに会わなかった理由
NHK朝ドラ「なつぞら」は、戦争孤児として生き別れになった妹の千遥(清原果耶)が十勝の柴田家に現れ、急遽なつ(広瀬すず)と兄の咲太郎(岡田将生)が東京から駆け付けるが、千遥は姿を消す、という展開だった。そして本日放送分で、千遥のこれまでの生きざまと、失踪の理由が明らかになった。

なつと咲太郎が柴田家に来て2日後、なつの元へ千遥からの手紙が届く。帯広局の消印だった。
映像によると、どうやら千遥は帯広の宿に泊まってこの手紙をしたため、投函したようだ。

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戦死した父の戦友、柴田剛男が浅草の孤児院にいた咲太郎、なつのもとに現れた時、咲太郎はなつだけを引き取ってもらうことにした。剛男は咲太郎となつの二人を引き取るつもりだったが、咲太郎は自分まで遠い北海道に行ったら千遥がかわいそうだと、なつだけを引き取ってもらうことにした。そしていずれ千遥と二人でなつを迎えに行くといった。

千遥は親戚の家に預けたという。しかしその親戚の叔母が意地悪で、千遥は船橋の家から逃げ出した。線路伝いに歩いて東京に行こうとしたら復員兵に声を掛けられ、東京の芸者置屋に売られてしまった。


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その置屋の女将の光山なほ子がいい人で、千遥を養女にして籍を入れ、千遥は不自由なく暮らしていた。女郎部屋に売られなかっただけ、よかったというべきだろう。

そして月日がたち、千遥に結婚を申し込む人が現れた。その人は身分の高い人で浮浪児の千遥と不釣り合いだったが、千遥は養母が薦めるならとその話を受けることにした。

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なほ子は咲太郎が送った、なつの北海道の住所が書いてある手紙を預かっていた。結婚を前に、それを千遥に渡す。
千遥は許しをもらい、北海道に姉を訪ねたのだった。

最初に兄嫁の砂良に会ったとき、千遥は「お姉ちゃん?」と聞いた。砂良は、明らかになつを訪ねてきたのだという。

だが、柴田家になじんでくると、千遥はかたくなになってきた。そして別れを告げず、なつたちが来る前に去っていったのだ。

それは柴田家の人々がよい人たちで、なつが幸せに暮らしていたのがわかったから。その上、なつに会ってしまうと、別れるのが怖くなり、別れられなくなると思ったので、別れを告げず、なつたちにも会わずに去っていったのだった

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ドラマとしては整合性が取れており、多くの視聴者の涙を誘ったようだ。

千遥はなつの作業着を着てバッグだけ持って去っていった。部屋に千遥のピンクのワンピースが残されている。これは千遥の"形見"だろう。ワンピースを見ると千遥の心が分かり、なつは泣かずにいられなかった。

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千遥は駅に向かったはずだから、音問別駅(士幌線音更駅がモデル?)か帯広駅を探せば千遥は見つかったと思うが、千遥は帯広の旅館に泊まって手紙をしたためた。その日のうちに札幌方面に旅立つことはできたが、一泊したのは、後ろ髪が引かれるところがあったのだろう。

千遥は一生なつたちに会わないと手紙に書いたが、9月25日ごろ、子連れの千遥と出会うシーンがあるかもしれない。そして父親のウッチャンも現れるのか?

  





| 映画・テレビ | 18:51 | comments(0) | - |


「永遠のニシパ」〜北海道と名付けた男 松浦武四郎 松本潤・深田恭子
北海道命名150年記念ドラマ「永遠のニㇱパ」〜北海道と名付けた男 松浦武四郎が7月15日に放送される。主演は松本潤
北海道では先行放送された。

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松浦武四郎は200年前、今の三重県松阪市の裕福な家で生まれた。お伊勢参りに来る全国の人々から各地の話を聞き、16歳から旅に出た。電車も車もない、徒歩である。

当時、蝦夷地と呼ばれていた最果ての秘境はロシアの南下もあって国防上非常に重要な土地であった。武四郎は28歳の時幕府に願い出て、以後、6回に渡って蝦夷地の調査活動をした。蝦夷地には道路すらなく、点々とアイヌの集落があるだけだった。

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武四郎はアイヌの協力で調査活動を続けたが、一方でアイヌの窮状も目の当たりにして、それを江戸に伝えるのも使命と考えた。

アイヌの未亡人リセを深田恭子が演じる。彼女はドラマならではの役柄だろう。

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そしてアイヌの長老は宇梶剛士だ。貫禄が違う。

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蝦夷地に変わる名称を考えるように言われた武四郎はいくつかの候補を出し、北加伊道(ほっかいどう)が北海道として採用される。
加伊(カイ)とはアイヌが自分たちを呼んでいた言葉だ。つまり北海道は「北のアイヌの国」の意味だ。
武四郎は北海道の名付け親なのである。

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武四郎が心を痛めたアイヌの窮状は江戸幕府、明治政府からも相手にされず、今年アイヌ新法が成立したけれども、先住民族アイヌの立場は今なお弱くて不安定な状態にある。

NHKは松浦武四郎の偉業を取り上げるだけでなく、アイヌの暮らしや文化、そして置かれた環境についても掘り下げているようだ。
放送が楽しみである。

  
| 映画・テレビ | 20:38 | comments(0) | - |


#なつぞら なつと咲太郎の十勝行の旅程を推理する
NHK朝ドラの「なつぞら」は、生き別れになったなつ(広瀬すず)の妹の千遥(清原果耶)が十勝の柴田家に現れ、養母の富士子(松嶋菜々子)から電話をもらったなつは兄の咲太郎(岡田将生)と急遽十勝に向かう。

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時は昭和34年(1959)5月。

まず、当時の電話普及率はこちら。一般家庭に電話はまだほとんど普及していない。

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十勝の柴田家、というか帯広郊外に電話自体が引かれたのはいつごろなのだろう。常識的に酪農家の柴田家に電話があるとは思えないが、電話がないと東京と十勝で話が進まないので、これはドラマの演出・進行上、仕方ないことにする。急な用事は電報、それ以外は手紙だった。いちおう、交換手呼び出しで自動化されていないことになっている。

千遥に聞けば芸者置屋で親切に育てられたそうだし、富士子の見立てでもちゃんとしつけをされていて、何不自由なく育ったのが分かる。

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だが、千遥の態度が煮え切っていない。はるばる十勝まで兄の手紙を頼りにやってきたのに、姉に会いたくないとか、写真は嫌いだという。
なにか秘密が隠されているとにおわす。

それは今後の展開を楽しみにするにして、急遽、東京から十勝に向かったなつと咲太郎はどのような旅程だったのだろうか。

時刻表復刻版を取り出す。1958年11月号があり、このダイヤが1959年5月も使われていると思うので、この時刻表で調べてみる。

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まず、空を飛んででも千遥に会いたいはずなので、飛行機を探してみる。これは2日の「あさイチ」の朝ドラ受けで華丸が「飛行機は千歳までは飛んでいた」と調べており、そのとおりだ。



東京札幌間の航空路はJALが5便、ANAが2便飛んでいるが、運賃は11700円と、なつの給料の数倍しているので、これは選択肢にない。今でいうなら飛行機やヘリコプターをチャーターするような状態である。

やはり列車である。その夜の夜行列車で十勝に向かったというので、国鉄を調べてみよう。

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当時は夜行列車全盛で、上野〜青森間は東北本線経由、常磐線経由、奥羽本線経由とさまざまなルートがあったが、常磐線経由の急行北斗に乗ったと仮定した。それでも急行料金は460円、かなりの出費である。

上野20:05(急行北斗)09:30青森

寝台車や食堂車が連結されているが、なつたちは当然三等車(今の普通車)の椅子席だ。車中でまんじりとしない朝を迎え、亜矢美の作ってくれた弁当を食べ、やっと青森駅に。連絡船への長い桟橋を渡り、17便に乗り込む。

青森09:50(連絡船17便)14:20函館

連絡船内で昼食を食べたのだろうか。食堂船室はあったのか。海峡ラーメンをまた食べたいものだが、遠い昔の物語になってしまった。

函館駅から急行まりもをおごる。急行料金は350円だ。

函館14:50(急行まりも)04:02帯広

急行まりもは2008年まで走っていた。一度廃止されたり、復活して特急になったり紆余曲折があった。私は乗ったことがないはずだ。

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もうここまでくると、なつは千遥を思う気持ちが急いて、化粧は化粧になっていないはずだ。

早朝の午前4時。やっと帯広駅に着いた。なつたちは雪月を訪れ、連絡していた雪之助に車で送ってもらうのだ。

ちなみに、これだけの苦労をしてなつと咲太郎が自分のいる柴田家に向かっているのを、十勝に来た千遥が知らないはずがない。今ならブラジルに行くようなものなのだ。

乗車券三等 1500円、青函連絡船 250円、急行料金 460+350=810円。
合計 2560円(片道)。


さて、なつたちは千遥に会えるのだろうか。

| 映画・テレビ | 19:21 | comments(0) | - |


#なつぞら なつの妹の千遥役は清原果耶
7月になってしまいました。もう後半戦突入です。
いだてん」も第二部になり、阿部サダヲの騒々しさに視聴率は5%を割ると思った。
そして今日からの「なつぞら」はアニメーターとして実力を認められつつある奥原なつ(広瀬すず)と、生き別れの妹、千遥(清原果耶)の登場で、こちらも変化があった。

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昭和34年(1959)5月、雪解けの北海道十勝しばた牧場に、ピンクのワンピースの場違いな少女が現れる。

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少女は兄照男の嫁の砂良に「お姉ちゃん?」と呼びかける。

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事情を察した養母の富士子(松嶋菜々子)が「千遥ちゃん?」と問いかけると「そうだ」と言った。

ところが千遥は姉のなつに「知らせないでください」という。

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だったらなんで2昼夜かかる夜行列車で東京から十勝まで来たのか。しかも砂良に会ったとき「お姉ちゃん?」と呼びかけたのか。

これは千遥がなつに会いたいから来たに違いなく、しかも姉がいないことを知ると、急に姉に会いたくないと言い出す。これはどういう事情なのか。
今のような飛行機やSNSが発達している時代と訳が違い、そう簡単に連絡を取り合うなどできない時代だ。
砂良がなつだったらどうするつもりだったのか。第一、住所は以前から知っていたのだから、なぜ手紙を出さなかったのか。

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柴田家に引かれた電話で東京のなつは妹の来訪を知る。明日は実兄の咲太郎(岡田将生)と北海道に行くのだろう。

ドラマであるにしても、整合性のある展開でないと視聴者は納得しない。

ところで千遥役を誰が演じるか、NHKは秘匿していた。一度はそれらしい少女が登場したが従妹だった。文春オンラインがすっぱ抜いたが、それって意味があったのかな。

清原果耶は朝ドラ「あさが来た」で女中のふゆとその娘のナツを演じた経歴を持つ。このままでいけば、朝ドラの主役も夢でない。



  
| 映画・テレビ | 19:02 | comments(0) | - |


いだてん 面白いが視聴率は低迷
NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」が面白い。
しかし視聴率は6.7%と史上最低で低迷しているらしい。

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理由はいくつか分析されている。
・織田信長、豊臣秀吉などの有名人が出ておらず、話の展開もわからない。
・過去(明治大正)と現在(昭和だけど)が行ったり来たりする構成にオールド大河ファンがついてこれない。
・話に重みが欠けて朝ドラっぽい。

細かいことを言えば、ナレーション役の志ん生役のビートたけしの活舌が悪くて何を言っているかわからないとか、金栗四三役の中村勘九郎が暑っ苦しいとか、いろいろある。

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NHKも危機感を抱いており、早期に終了させるとか、打ち切りイメージをなくすために東京オリンピックで活躍しそうな選手を追いかけているドキュメンタリーに切り替えるとか、傷が深くならない展開を考えているらしい。

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しかし私は面白いと思う。
まず、有名人は出ていないが、日本人がオリンピックに挑み、出場し、オリンピックを招致するというそれこそワクワクすること自体が「有名人」にとって代わっているのではないか。一人の英雄でなく、日本人の物語として。

次に、私は体育は大嫌いだが、明治以降、体育教育に情熱を注いできた人たちの物語で、特に女子体育についても深堀されており、それ自体が興味深い。

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そして、オープンセットやCGを駆使したお金をかけた制作で、明治から大正、昭和の情景を再現していること。これは江戸時代や鎌倉時代を再現するよりも難しい。江戸時代も平安時代も知る人はいないからナントでもごまかせるが、大正昭和はそうはいかない。

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本日放送の第23回「大地」は関東大震災だった。脚本の宮藤官九郎はすでに朝ドラ「あまちゃん」で東日本大震災を描いている。これは秀逸だった。
まだ被災者が避難している状態で、ジオラマを使って地震被害を描いた。しかもジオラマは初回から登場していた。

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いっぽう、「いだてん」では志ん生の弟子の五りん(神木隆之介)が増野シマ(杉崎花)の孫だと明かされた。
こういう伏線というか、つながりはクドカンが得意とするところだ。
これで、ファンはますます感情移入していくだろう。

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だが、オールド大河ファンはよくわからないのだろうか、ついていけないのだろうか。
来週23日放送分で金栗四三編はおわり、本格的に田畑政治(阿部サダヲ)編になる。こちらは昭和39年(1964)の東京オリンピック招致の物語になる。

「いだてん」を早期打ち切りで安楽死させるのか、カンフル剤注入でよみがえらせることができるのか、すでに撮影は佳境なのだろうが、この1か月の評判が気になるところだ。

  

| 映画・テレビ | 21:13 | comments(0) | - |


ゴジラ キング・オブ・モンスターズ スクリーンXで鑑賞
ハリウッド版の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を鑑賞してきた。

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ハリウッド版としては三作目になるが、一作目は駄作でゴジラのクリーチャーもヘンで別物。2014年に渡辺謙が芹沢博士に扮した作品の二作目になり、物語は続いている。

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映画館はお台場のアクアシティにあるユナイテッドシネマで、ここに三面マルチ上映システムのスクリーンXがあると聞き、椅子が動くMX4Dではゲロを吐くかもしれないので、三面にした。

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最初は/―\型に広がるようにスクリーンがあるのかと思っていたら、 の字の、直角に曲がった普通の部屋の三面がスクリーンになるのだった。会談があるので左右は斜めに切れるし、三面は怪獣が登場するシーンのみで、普通のシーンは一面だったので、キングギドラの首が三面に映るシーンはあるようでないような、期待外れ。

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ストーリーは1964年の三大怪獣 地球最大の決戦をモチーフにしており、ゴジラ・モスラ・ラドンが宇宙怪獣のキングギドラと戦う。この映画は近所の今は亡き映画館で観た。

・ゴジラやモスラの音楽が流れる。懐かし〜。
・モナークの資金源はなんなんだ?
・ゴジラは立ち泳ぎをしているのか、海面上にほぼ全身が出る。
・オキシジェン・デストロイヤーは宇宙怪獣には効かない。ゴジラにも。
・芹沢猪四郎博士(渡辺謙)の最後は1954年の第一作のオマージュ。
・オスプレイの格納扉は閉めないと落っこちる。
・芹沢博士は最後の「さよなら、友よ」のほかにもう一か所日本語をしゃべるが気づいたかな。
・ゴジラやモスラを演じているのはHimself/Herself。
・でも初代のスーツアクター中島春雄さんへの追悼が最後に流れる。涙。
・エマは悪い科学者。最後は反省したのか。
・まだ作品は続きそう。スタッフロールの最後まで見るべし。


  
| 映画・テレビ | 20:22 | comments(0) | - |


#なつぞら 照男と砂良の東京新婚旅行を推理する 広瀬すず
NHK朝ドラ100作目の「なつぞら」は北海道編から東京編になって、視聴率がやや下降しているとのことだが、トータルでは好調のようだ。

今週は奥原なつ(広瀬すず)の北海道の兄、柴田照男(清原翔)が山奥に住む阿川砂良(北乃きい)と結婚し、新婚旅行で東京にやってくる。

砂良はかつて東京に住んでいたが、父弥市郎(中原丈雄)が教え子たちを多数戦地に送った懺悔から、北海道の山奥に隠遁して木彫り彫刻をして暮らしていた。照男は砂良に一目ぼれだったのだろう、牛乳を届けて気を引いた。

そして昭和32年(1957年)の春に結婚した。
結婚式場を借りての結婚式にはまだ至らなかった時代、柴田家で尾頭付きのタイなどでささやかなお祝いをしたようだ。

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ただし今日の放送は突っ込みどころが満載だ。
まず、沙良の父の弥市郎が登場していない。

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祖父の泰樹(草刈正雄)と弥市郎(中原丈雄)は大河ドラマ「真田丸」で主従を演じた中なので、二人の同一画面での登場をファンは願っていたはずだ。中原さんのスケジュールの都合なのか、演出上の配慮なのか知らないが、母親がいなくて親一人子一人で嫁いだわけだから、弥市郎も参加するのが当然だろう。

そして長女の柴田夕見子(福地桃子)は札幌の北大に行っており、おそらくは春休みだから帰省して結婚式に参加して当然だろう。彼女も出ていないのはおかしい。
なつは東京だし、動画の仕事が佳境でそれどころではなく謝っていたが、ではなんでこの二人が式に出ていないのか。

朝ドラの結婚式ではよくこういう設定があり、普段から出ている隣近所の人が結婚式に参加しているのに、当然参加するべき身内が出ていないことがよくある。「カーネーション」しかり「梅ちゃん先生」しかり。

そして照男と砂良は東京に新婚旅行にやってきた。それはそれでよい。おそらく照男は初めての東京だったのではないか。

なつが暮らしているおでん屋の「風車」に帰宅すると、店に照男と砂良が座っており「今着いたとこだ」という。仕事を終えたなつが新宿に帰宅したのだから7時を回っているだろう。

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これは「東京に着いたばかり」なのか「風車に着いたばかり」なのか。
私は後者の意味であってほしいと思う。

砂良は東京に住んでいたことがあるから、隣近所のゆかりの人に会ったり、あるいは戦前と変わった生まれ育った場所を見たかっただろうし、照男にも見せたかったに違いない。
できれば沙良のセリフで「昔お世話になった近所のおばさんにご挨拶してきたので遅くなっちゃった」みたいなセリフで補ってほしかった。ただし、断片的に見ている視聴者には何のことかわからず、私のように熱心に見ている視聴者は状況的におかしさを感じてしまう。どこをターゲットにするか、脚本家や演出家の裁量だろう。
そういえば、なつは日本橋の料理屋の娘だったのに、日本橋を訪ねるシーンはないが、それはそれでよい。

では、十勝から何時に上野駅に着いたのだろうか。

そこで昭和31年(1956)11月号の日本国有鉄道監修日本交通公社の時刻表復刻版を取り出す。

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当時の青森〜上野間の経路は東北本線経由、福島まで奥羽本線経由、仙台から東北本線経由と常磐線経由の3パターンあった。今からすれば贅沢な布陣だ。

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青森〜上野は1昼夜かかる。寝台車や食堂車が付いている列車もあり、今からすればとても贅沢に思い、うらやましい。

東北本線上り
青森06:15(112列車)04:40上野
青森06:35(412列車)05:15上野 奥羽本線経由
青森09:25(急行414列車)06:26上野 奥羽本線経由
青森11:15(114列車)09:15上野
青森23:05(急行きたかみ)13:25上野
青森20:40(118列車)16:46上野
青森05:20(急行青葉)20:10上野

常磐線上り
青森07:50(212列車)06:05上野
青森14:25(準急210列車)06:35上野
青森19:00(急行十和田)09:50東京
青森20:00(急行北斗)10:15上野
青森23:05(急行きたかみ)16:25上野
青森05:20(急行みちのく)19:25上野

青函連絡船や道内の移動は置いといて、上野着が早朝の列車と午後の列車に大別される。
おそらく朝について砂良がかつて住んでいた土地を訪ね、暗くなってからなつが住む新宿に来たと思うのが、人の動きからして自然だと思う。

照男はなつの実の兄、咲太郎(岡田将生)とも会い、意気投合する。そして二階のなつの部屋を訪ねてアニメーターを目指すなつを励ます。

そして夜に帰っていく。

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これは北海道に帰るのか、宿に帰るのか。
できれば後者であり、照男のセリフで「もう遅いから宿に帰るよ」みたいな説明が欲しかった。新婚旅行で東京に来て夜行でとんぼ返りはいくら何でもおかしい。

脚本家は夜行とんぼ返りのつもりだったのだろうか。
では帰りの下りの列車を抜き出してみる。

東北本線下り
上野09:00(急行青葉)23:44青森
上野12:40(1213列車)22:48青森
上野16:05(急行きたかみ)05:50青森
上野19:15(急行北斗)09:00青森
上野19:25(115列車)17:30青森
上野20:35(411列車)18:40青森 奥羽本線経由
上野22:30(413列車)21:04青森 奥羽本線経由
上野23:40(117列車)22:21青森


常磐線下り
上野09:50(急行みちのく)23:44青森
上野16:05(急行きたかみ)05:58青森
上野19:15(急行北斗)09:00青森
東京19:05(急行十和田)10:00青森
上野22:15(211列車)20:31青森
上野22:50(準急209列車)15:05青森

青森から先のことは考慮しないが、22時以降の列車が5本もあり、潤沢だ。当時22時は深夜だったし、ましてや朝の早い牛飼いが起きていることはまずなかった時間帯だ。

ではもう少し推理を進めて、これは昭和32年のいつの出来事だろう。
アニメ「白蛇姫」のモデルは「白蛇伝」で、白蛇伝のセル画が完成したのがわからないので別の方向でアプローチする。それは「満月」だ。



昭和32年春としかウッチャンのナレーションで言っていないが、桜が咲いていない東京のなつたちの服装と、雪の残る十勝で泰樹が縁側を開けて空を見上げるところから、3月ではまだ早く5月では遅いと思うので4月とした。



では昭和32年4月の月齢はどうなのだろう。それがインターネットでわかる。ありがとうございます。



なつが勤めから夜に帰ったことから土日ではない(土曜日は昼までの勤務)。
たぶん、4月15日月曜日から17日水曜日のいずれかではないか。

一方で、なつは照男たちに土産の「新宿のデパートで買った手袋」を渡す。
伊勢丹か三越なのだろうが、この「新宿のデパート」というのが偉大なブランドだった時代である。



包みにそれぞれの似顔絵が書いてあるが、北大のゆみのはあるが、十勝にいる妹の明美のがない。



「照男兄ちゃんと砂良さんのもあるから」となつのセリフで補うが、家族同然の従業員の戸村親子(小林隆と音尾琢真)の分が見当たらない。
そして、春になったのだから十勝と言えども手袋は季節感がズレているし、照男と砂良が結婚したのだから、彼らへのお祝いは別のものがあったほうがよかったと思う。
なつは「砂良さん、絶対幸せになってね」というが、大きなお世話である。

ということで、今日の放送は状況的に矛盾しているところがあり、それがいかにも朝ドラなのだが、しっくりこなかった。

  

| 映画・テレビ | 20:27 | comments(0) | - |


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