新型コロナウィルスで、世界的に行動制限がされていたが、遅れていた日本も徐々に解除に向かって、まもなくマスク着用も個人の自由になるらしい。
私はかつては毎月のように海外・国内旅行に行っていたけれども、国内は復活させているが海外旅行にはまだ抵抗を感じる。コロナのみならず円安や政情不安も要因の一つだ。
しかし新聞広告は、ひところ全く姿を消していた海外旅行の広告も増えており、旅行需要は回復傾向にあるのではないかと思わせる。テレビ番組でも、
海外ロケが増えてきた。
新聞広告の収入で、旅行通販広告は大きなウェイトを占めていたので、これが0になったときは新聞社も相当な痛手だったと思う。そのくせに、コロナ禍をあおり続けた。
中近東に行くツアーも再開されて、念のためネットで予約状況を見たら、ほとんど満席でキャンセル待ちだった。すごいことになっていた。
でも旅行代金を見るとコロナ前の前の、まだ海外旅行に特別感があったころの値段で、円安だからこの代金でもかなり努力をしているのだろうが、いいお値段だ。
安いのが取り柄?のHISもヨーロッパはそこそこの金額で、私のレベルではこの額は出せない。
JTBの東南アジアはいまどきにしてはかなり安い。マレーシア縦断の観光付きで6日間13万円は安いと思う。
クラブツーリズムの国内旅行は、北海道の
タウシュベツ橋梁をメインで取り上げており、特別感がある。TKルートの
トロッコ列車や
サフィール踊り子号など、鉄道好きが企画したのではないかというツアーであふれている。
国内旅行は老夫婦向けの、
JRフルムーン夫婦グリーンパスが廃止になったので、これを使った全新幹線乗りまくりとか、日本一周とかのツアーが企画しづらくなっており、国内旅行は金額もそこそこだし、後退している気がする。
特に、
インバウンドは早く復活させたいと、観光庁はこれまでは訪日人数にこだわっていたが、人数よりも質を求めるとシフトして、2025年には年間消費額5兆円を目標に掲げた。訪日外客一人20万円の消費をもくろんでいる。コロナ禍前の25%アップである。
それには付加価値の高い旅館や現地発着オプショナルツアーなどでプラスの代金を取らなければならず、結果的に高くなって日本人客をないがしろにしていくのではないかと懸念する。
観光庁は例として、未公開ゾーンの公開やアドベンチャーツアーのような体験型を
提示している。
だが値段を上げると、先進国の中では所得額の低い貧しい日本人なので、日本人には高くて行けない旅先やホテルも出てくる。
インバウンドがバブルだったのをコロナでわかっていながら、まだインバウンドと騒いでいる。日本人が国内旅行の楽しみを見出し、何度も各地に足を運ばせたほうが良いと思う。
今はまだ
全国旅行支援や
ANAの70周年7000円の旅でかなり混んでいると思うけれども、4月以降はどうなるのだろう。