2017.03.23 Thursday
渋谷のディナー:粋京 JCBザ・クラス グルメ・ベネフィット
粋京(いっきょう)は渋谷駅西口から国道246号を下り、セルリアンタワーを超えてすき家の路地を曲がった先にある。京懐石の店で、外観からはなかなか想像ができない。
1階はカウンターのみで、かつてはラーメン屋だったという。246側から看板は見えないので赤ちょうちんが下がっているが、居酒屋のようでもあり、とにかくよくわからない隠れ家料理屋だ。
この店はJCBのブラックカードのザ・クラスの特典の一つ、グルメ・ベネフィットの参加店だ。グルメ・ベネフィットはJCBコンシェルジュデスクを通じて2名以上で予約をすると、1名分が無料になるサービスだ。
年2回この特典が利用でき、2017年1月にJCBザ・クラスに入会したため、2016年度下期の利用にありつけた。
指定された2万円の料理コースが2人で4万円のところ2万円で済むのだ。
カタログでいくつもの店からこの店を選んだのは、和食を食べたかったのと「帰りやすい」から。
19時過ぎに美女と店に着いたら、丁寧なお出迎えを受けて二階の個室に案内された。
テーブルが二つで、もう一つのテーブルに客がきたら話は丸聞こえでよろしくないが、最後まで我々だけだった。そういう風にしているのかもしれない。
店主がわざわざやってきて、手をついてあいさつされた。JCBザ・クラスの客だからか、いつもそうしているのかはわからない。たいへん丁寧な応対でいやでも好感が持てる。
まずは 河豚の昆布〆あしらい一式。
塩分控えめでお願いしたので、酢で味を調えてくれた。フグの肉はうどんのように細く切られており、あっという間に食べてしまった。
八寸は色とりどりの小品が並ぶ。どれもひと手間ふた手間かけて下味をつけた料理ばかりだ。
クジラのベーコンでしらすを巻いたもの。しらすとベーコンの塩分があるので、ちょうどよい味加減だ。クジラベーコンは久しぶりで、コリコリした食感を楽しめた。
北寄貝。こちらは北海道でよく食べる。ほんのりとした磯の香りと、歯ごたえある食感が良い。梅干で味付けされている。
鴨肉のロースト。柔らかく、クセもなく、おいしい。
イイダコ。タコの中が飯粒のようなのでこの名がある。飯粒の正体は卵胞だ。
鱒。一枚でくるりと巻かれていた。
ここでお椀が来た。
つくしと姫青梗菜、そして焼いた太刀魚が具だ。太刀魚は焼いているので香ばしく、ダシと相まっておいしい。
刺身は、クエ、真鯛、ヒラメ。
どれもコリコリとしておいしかった。醤油もダシで溶いた自家製。ポン酢もクエによく合った。
美女もご満悦だ。この店はメニュー表を用意していないようで、品書きもないので何が出てくるのか、今がどのあたりか見当がつかない。
蕪と大根の味噌和え、筍。カブとダイコンはダシが効いている。さきほどからいろいろな料理にダシが使われているけれども、食材に応じてダシや味付けが違うのがすごい。あのカウンターの狭い厨房で、これだけのことができるとは。
メインともいうべき焼き物は、和牛のたたき雲丹載せ。
コンロで軽くあぶった。
むろん、これはおいしい。そもそも高級食材の和牛に高級食材の雲丹を載せるとは初めてである。
さらにこちらがメインかもしれないが、鍋だ。
ホタルイカとクエ、九条葱と水菜を、ダシの効いた割り下でしゃぶしゃぶして食べる。
ホタルイカはよく茹でると甘みがでるそうだが、爆発した。ミソがダシに溶けてさらにおいしくなった。
もうここらでおなかが一杯だが、まだあります。
牡蠣は、生・焼き・蒸しのいずれかの調理があるそうで、焼きを頼んだ。
香ばしく、甘みがでるので焼き牡蠣は好きだ。しかも家庭でなかなかできる調理方法ではない。
一口で食べようとするも、上の雲丹がぽろりと貝殻の中に落ちてしまった。
いよいよ最後は雑炊で〆。ごはんは固めなのでさほど煮ないのだろう。漬物もおいしかった。
デザートは抹茶とチョコレートケーキが出てきた。これはどこぞで買ったものだろうけれど、とてもおいしかった。
すっかりおなかが一杯。
ご主人は京都の大きな料亭で修行をして、兄弟子が店を持つので付いて行き、東京で独立した由。この料理はただの腕ではないと思う。
駅から遠くて路地に入ったところと立地は悪いけれども、隠れ家レストランとして口コミで広まるタイプだ。カウンター席はご主人と話をしながら調理してもらえるので、それも面白いと思う。
それにしても、JCBザ・クラスのおかげで2万円でこれだけ食べられた。よい店を知った。
グルメ・ベネフィットはたいした特典だ。
店から路地を歩いて246に出たら、店主の「ありがとうございました」の声が聞こえた。約100m、私たちを見送ってくれていたのだった。
1階はカウンターのみで、かつてはラーメン屋だったという。246側から看板は見えないので赤ちょうちんが下がっているが、居酒屋のようでもあり、とにかくよくわからない隠れ家料理屋だ。
この店はJCBのブラックカードのザ・クラスの特典の一つ、グルメ・ベネフィットの参加店だ。グルメ・ベネフィットはJCBコンシェルジュデスクを通じて2名以上で予約をすると、1名分が無料になるサービスだ。
年2回この特典が利用でき、2017年1月にJCBザ・クラスに入会したため、2016年度下期の利用にありつけた。
指定された2万円の料理コースが2人で4万円のところ2万円で済むのだ。
カタログでいくつもの店からこの店を選んだのは、和食を食べたかったのと「帰りやすい」から。
19時過ぎに美女と店に着いたら、丁寧なお出迎えを受けて二階の個室に案内された。
テーブルが二つで、もう一つのテーブルに客がきたら話は丸聞こえでよろしくないが、最後まで我々だけだった。そういう風にしているのかもしれない。
店主がわざわざやってきて、手をついてあいさつされた。JCBザ・クラスの客だからか、いつもそうしているのかはわからない。たいへん丁寧な応対でいやでも好感が持てる。
まずは 河豚の昆布〆あしらい一式。
塩分控えめでお願いしたので、酢で味を調えてくれた。フグの肉はうどんのように細く切られており、あっという間に食べてしまった。
八寸は色とりどりの小品が並ぶ。どれもひと手間ふた手間かけて下味をつけた料理ばかりだ。
クジラのベーコンでしらすを巻いたもの。しらすとベーコンの塩分があるので、ちょうどよい味加減だ。クジラベーコンは久しぶりで、コリコリした食感を楽しめた。
北寄貝。こちらは北海道でよく食べる。ほんのりとした磯の香りと、歯ごたえある食感が良い。梅干で味付けされている。
鴨肉のロースト。柔らかく、クセもなく、おいしい。
イイダコ。タコの中が飯粒のようなのでこの名がある。飯粒の正体は卵胞だ。
鱒。一枚でくるりと巻かれていた。
ここでお椀が来た。
つくしと姫青梗菜、そして焼いた太刀魚が具だ。太刀魚は焼いているので香ばしく、ダシと相まっておいしい。
刺身は、クエ、真鯛、ヒラメ。
どれもコリコリとしておいしかった。醤油もダシで溶いた自家製。ポン酢もクエによく合った。
美女もご満悦だ。この店はメニュー表を用意していないようで、品書きもないので何が出てくるのか、今がどのあたりか見当がつかない。
蕪と大根の味噌和え、筍。カブとダイコンはダシが効いている。さきほどからいろいろな料理にダシが使われているけれども、食材に応じてダシや味付けが違うのがすごい。あのカウンターの狭い厨房で、これだけのことができるとは。
メインともいうべき焼き物は、和牛のたたき雲丹載せ。
コンロで軽くあぶった。
むろん、これはおいしい。そもそも高級食材の和牛に高級食材の雲丹を載せるとは初めてである。
さらにこちらがメインかもしれないが、鍋だ。
ホタルイカとクエ、九条葱と水菜を、ダシの効いた割り下でしゃぶしゃぶして食べる。
ホタルイカはよく茹でると甘みがでるそうだが、爆発した。ミソがダシに溶けてさらにおいしくなった。
もうここらでおなかが一杯だが、まだあります。
牡蠣は、生・焼き・蒸しのいずれかの調理があるそうで、焼きを頼んだ。
香ばしく、甘みがでるので焼き牡蠣は好きだ。しかも家庭でなかなかできる調理方法ではない。
一口で食べようとするも、上の雲丹がぽろりと貝殻の中に落ちてしまった。
いよいよ最後は雑炊で〆。ごはんは固めなのでさほど煮ないのだろう。漬物もおいしかった。
デザートは抹茶とチョコレートケーキが出てきた。これはどこぞで買ったものだろうけれど、とてもおいしかった。
すっかりおなかが一杯。
ご主人は京都の大きな料亭で修行をして、兄弟子が店を持つので付いて行き、東京で独立した由。この料理はただの腕ではないと思う。
駅から遠くて路地に入ったところと立地は悪いけれども、隠れ家レストランとして口コミで広まるタイプだ。カウンター席はご主人と話をしながら調理してもらえるので、それも面白いと思う。
それにしても、JCBザ・クラスのおかげで2万円でこれだけ食べられた。よい店を知った。
グルメ・ベネフィットはたいした特典だ。
店から路地を歩いて246に出たら、店主の「ありがとうございました」の声が聞こえた。約100m、私たちを見送ってくれていたのだった。