2018.06.11 Monday
制県レベル 188
SNSで「制県レベル」という遊びがはやっている。
47都道府県のそれぞれの関与度を得点化したもので、
住居(住んだ) 5
宿泊(泊まった) 4
訪問(歩いた) 3
接地(降り立った)2
通過(通過した) 1
未踏(未訪問) 0
の各レベルで算出して合計する。
アプリを使わないでエクセルで集計して白地図ぬりぬりで作ってみた。あれだけ旅行をしているから、かなりのレベルになると思っていたのだ。
結果、制県レベル188と、あんなに旅行をしておきながら情けない結果になってしまった。
理由は、東京都しか住んでいないからだ。生まれも育ちも東京で、転勤族でないし学校もすべて都内だった。だから住居レベルが5しかなく、これが低さの理由だ。
そして、泊まったかどうか、はっきりしない県があった。
宮城県:仙台に泊まらないわけがないと思ったが記憶がなく、記憶を絞り出して、2015年に出張ついでに自腹で一泊し、三陸の鉄道を巡ったのを思い出した。大銀行の支店次長様のご配慮により、美女とも飲んだのに、泊まった記憶がなかった。宿のユニゾイン仙台の写真も出てきた。
群馬県:尾瀬に行ったが東電小屋は新潟県。草津は通過しただけだし…。子供がまだベビーバギーに乗るころ、榛名湖に行ったことがある。国民宿舎榛名吾妻荘の食事があまりにまずくて近くの洋食店で食べた記憶がある。宿泊はしただろう。だがその写真がない。すべての写真はスキャンしているはずだし、その時期はアルバム作りを熱心にしていたが、アルバムにも写真がない。写真を撮っていないはずがないのだが、ない。
あとで気づいたがビデオ撮影をしてスチールは撮っていなかったのだった。よちよち歩きの子供がたくさん写っていた。
しかしその昔、自転車部と称して馬場ちゃんたちと館林サイクリングターミナルに泊まったのを思い出した。この宿は閉館したらしい。しかもこちらも写真がない。2回の群馬旅行のどちらも写真がないとはどうしたことだろう。
群馬県には良いところが多いから、改めて泊りに行きたい。
埼玉県:東京に近いので泊まる理由がない。蕨市の小室周也さんちに雑魚寝をしてクイズ大会をしたかと思ったがはっきりせず、埼玉県は訪問だけにした。
ちなみに近県の神奈川県は逗子市に親せきがいて何泊もしたし、箱根にも泊まった。千葉県もサイクリングで館山や、ゴルフで上総一ノ宮に泊まっている。
福井県:出張で福井県庁に行ったけれど宿泊の記憶がなかったが、大昔に東尋坊や永平寺には行った記憶がある。そこで「鈍行列車の旅」を紐解いた。著者の種村直樹氏と行ったような気がしたのだ。
すると、昭和51年、1976年に私と京福電鉄三国駅近くのユースホステルに泊まった記述があった。
種村氏はそのユースホステルに良い評価をしておらず、次のように書いている。
当たりはずれのあるYH体験
いよいよYH宿泊初体験となるわけで、福井から京福電鉄の三国港ゆきに乗る。めざすYHは、終点のちょっと手前の三国駅下車、徒歩15分の由だが、せっかく三国芦原線に乗ったのだし、いったん終点まで行って引き返す。
その駅からは、北川クンが案内人をつとめることになり、薄暗くなりかけた北陸の町を歩いたのだけれど、ユースホステルの所在は判然としない。分からなければ、適当な人をつかまえて、どんどん聞けばいいのに、自分で見当をつけようとするから、まどろっこしい。北川クンにかぎらず、ヤングと一緒に行動していて、いつも気になるのは、道をたずねないこと。そのくせ、こっちでいいんでしょうねなどと、時々情けなそうな声を出す。そんなひまがあれば、地元の人にたよることだ。
だんだん腹がたってきたころ、ようやく着いた所は、雰囲気もなにもない、ずんべらぼうとした建物。ぺアレントというのかどうか知らないが、なんとも無愛想なおっさんが顔を出し、所要の手続き。夕食までには時間があるとのことで、割当てられたベッドにすわっていても仕方なく、そうかといって廊下くらいしか居場所がない。風呂をのぞきに行った北川クンが、小さいうえに湯が少なく順番待ちの超満員で、はいれたものではないという。
なんとも大変な所へ来たものだと、わびしくなってくるうち、「メシだ、メシだ」の声。どやどや食堂へ駆けつけると,「早くご飯食べないとなくなります」と北川クンがひとこと。そして彼は脇目もふらずに4杯ほどかきこんだ。その間に、こちらも黙々と2杯。たちまち、おひつは空になり、だれかがお代わりを取りに行ったら、もうないとの情報。少し遅れて来た人もあり、一瞬騒然としかけたが、もう一度炊くということで落ち着いたらしい。あまりの殺伐さに食器を洗うのも悲しく、北川クンにのせられたことを悔やんだ。
食後も、なんとなく食堂にたむろすることになったものの、話に聞くミーテイングはなし。YH側の人間は全く顔を出さなかったようで、そのうちユースホステル慣れしているような学生が、知性のかけらもない大声で女の子をからかいながら、トランプ遊びを始めた。それをまた矯声をあげて喜ぶ娘も娘で、ただアホラシ、アホラシ。案内役であるはずの北川クンも、ぶすっとしたまま、やたらにテレビのチャンネルを回し、「まだいますか。もう寝ましょう」。ただ眠るだけなら、福井駅前のビジネスホテルあたりに泊まった方が気がきいており、スリーピングシーツの間にはさまれて、我が身の不運を嘆いたのである。
このように、YHで経験したことを正直に書いており、配慮したのか施設名は書いていない。
このYHはすべてのYHが掲載されているユースホステルハンドブックによれば「東尋坊YH」と思え、たしか東尋坊あたりに泊まったような記憶がないでもない。
翌日は東尋坊と永平寺に行ったとみえてその写真があった。
これで福井県にも宿泊していたと判明し、制県レベルは合計188になった。逆に言うと、42年前の宿泊が市販の書物から判明したのだから、ある意味すごいことだろう。
今後、埼玉県に泊まれば制県レベルは189になる。まぁ、そんなことはしないと思うが。
負け惜しみだが、食べログの食レポ記事は47全都道府県、書いている。
47都道府県のそれぞれの関与度を得点化したもので、
住居(住んだ) 5
宿泊(泊まった) 4
訪問(歩いた) 3
接地(降り立った)2
通過(通過した) 1
未踏(未訪問) 0
の各レベルで算出して合計する。
アプリを使わないでエクセルで集計して白地図ぬりぬりで作ってみた。あれだけ旅行をしているから、かなりのレベルになると思っていたのだ。
結果、制県レベル188と、あんなに旅行をしておきながら情けない結果になってしまった。
理由は、東京都しか住んでいないからだ。生まれも育ちも東京で、転勤族でないし学校もすべて都内だった。だから住居レベルが5しかなく、これが低さの理由だ。
そして、泊まったかどうか、はっきりしない県があった。
宮城県:仙台に泊まらないわけがないと思ったが記憶がなく、記憶を絞り出して、2015年に出張ついでに自腹で一泊し、三陸の鉄道を巡ったのを思い出した。大銀行の支店次長様のご配慮により、美女とも飲んだのに、泊まった記憶がなかった。宿のユニゾイン仙台の写真も出てきた。
群馬県:尾瀬に行ったが東電小屋は新潟県。草津は通過しただけだし…。子供がまだベビーバギーに乗るころ、榛名湖に行ったことがある。国民宿舎榛名吾妻荘の食事があまりにまずくて近くの洋食店で食べた記憶がある。宿泊はしただろう。だがその写真がない。すべての写真はスキャンしているはずだし、その時期はアルバム作りを熱心にしていたが、アルバムにも写真がない。写真を撮っていないはずがないのだが、ない。
あとで気づいたがビデオ撮影をしてスチールは撮っていなかったのだった。よちよち歩きの子供がたくさん写っていた。
しかしその昔、自転車部と称して馬場ちゃんたちと館林サイクリングターミナルに泊まったのを思い出した。この宿は閉館したらしい。しかもこちらも写真がない。2回の群馬旅行のどちらも写真がないとはどうしたことだろう。
群馬県には良いところが多いから、改めて泊りに行きたい。
埼玉県:東京に近いので泊まる理由がない。蕨市の小室周也さんちに雑魚寝をしてクイズ大会をしたかと思ったがはっきりせず、埼玉県は訪問だけにした。
ちなみに近県の神奈川県は逗子市に親せきがいて何泊もしたし、箱根にも泊まった。千葉県もサイクリングで館山や、ゴルフで上総一ノ宮に泊まっている。
福井県:出張で福井県庁に行ったけれど宿泊の記憶がなかったが、大昔に東尋坊や永平寺には行った記憶がある。そこで「鈍行列車の旅」を紐解いた。著者の種村直樹氏と行ったような気がしたのだ。
すると、昭和51年、1976年に私と京福電鉄三国駅近くのユースホステルに泊まった記述があった。
種村氏はそのユースホステルに良い評価をしておらず、次のように書いている。
当たりはずれのあるYH体験
いよいよYH宿泊初体験となるわけで、福井から京福電鉄の三国港ゆきに乗る。めざすYHは、終点のちょっと手前の三国駅下車、徒歩15分の由だが、せっかく三国芦原線に乗ったのだし、いったん終点まで行って引き返す。
その駅からは、北川クンが案内人をつとめることになり、薄暗くなりかけた北陸の町を歩いたのだけれど、ユースホステルの所在は判然としない。分からなければ、適当な人をつかまえて、どんどん聞けばいいのに、自分で見当をつけようとするから、まどろっこしい。北川クンにかぎらず、ヤングと一緒に行動していて、いつも気になるのは、道をたずねないこと。そのくせ、こっちでいいんでしょうねなどと、時々情けなそうな声を出す。そんなひまがあれば、地元の人にたよることだ。
だんだん腹がたってきたころ、ようやく着いた所は、雰囲気もなにもない、ずんべらぼうとした建物。ぺアレントというのかどうか知らないが、なんとも無愛想なおっさんが顔を出し、所要の手続き。夕食までには時間があるとのことで、割当てられたベッドにすわっていても仕方なく、そうかといって廊下くらいしか居場所がない。風呂をのぞきに行った北川クンが、小さいうえに湯が少なく順番待ちの超満員で、はいれたものではないという。
なんとも大変な所へ来たものだと、わびしくなってくるうち、「メシだ、メシだ」の声。どやどや食堂へ駆けつけると,「早くご飯食べないとなくなります」と北川クンがひとこと。そして彼は脇目もふらずに4杯ほどかきこんだ。その間に、こちらも黙々と2杯。たちまち、おひつは空になり、だれかがお代わりを取りに行ったら、もうないとの情報。少し遅れて来た人もあり、一瞬騒然としかけたが、もう一度炊くということで落ち着いたらしい。あまりの殺伐さに食器を洗うのも悲しく、北川クンにのせられたことを悔やんだ。
食後も、なんとなく食堂にたむろすることになったものの、話に聞くミーテイングはなし。YH側の人間は全く顔を出さなかったようで、そのうちユースホステル慣れしているような学生が、知性のかけらもない大声で女の子をからかいながら、トランプ遊びを始めた。それをまた矯声をあげて喜ぶ娘も娘で、ただアホラシ、アホラシ。案内役であるはずの北川クンも、ぶすっとしたまま、やたらにテレビのチャンネルを回し、「まだいますか。もう寝ましょう」。ただ眠るだけなら、福井駅前のビジネスホテルあたりに泊まった方が気がきいており、スリーピングシーツの間にはさまれて、我が身の不運を嘆いたのである。
このように、YHで経験したことを正直に書いており、配慮したのか施設名は書いていない。
このYHはすべてのYHが掲載されているユースホステルハンドブックによれば「東尋坊YH」と思え、たしか東尋坊あたりに泊まったような記憶がないでもない。
翌日は東尋坊と永平寺に行ったとみえてその写真があった。
これで福井県にも宿泊していたと判明し、制県レベルは合計188になった。逆に言うと、42年前の宿泊が市販の書物から判明したのだから、ある意味すごいことだろう。
今後、埼玉県に泊まれば制県レベルは189になる。まぁ、そんなことはしないと思うが。
負け惜しみだが、食べログの食レポ記事は47全都道府県、書いている。