2019.06.01 Saturday
NHK技研公開2019 4K8K 3D AI
毎年恒例の、NHK放送技術研究所の技研公開が今年も行われているので、自転車で行ってきた。
今年のスローガンは「ワクからはみ出せ、未来のメディア」と題して、ワクとはテレビのフレームと規制概念の両方を意味していると思える。
おりしも、NHKをめぐるニュースで「インターネットでの同時配信」と「カーナビにも受信料」の2つが報じられ、NHKには追い風になっている。
これまでの展示は、入り口から文字や図版の多い説明型だったが、今年からは映像そのものを大きく見せて楽しませる工夫をしている。
AR技術を応用した、現実にはないものをゴーグルに映し出してあたかも一緒にいるように見せる技術の、放送への応用だ。
また、鳴り物入りだった4K8K衛星放送は昨年12月から実用化されたので、その進化系を模索している。
3台の8Kカメラで撮影した風景を横につなげて合成しての、巨大スクリーンでの投影。
撮影禁止だったが講堂での8Kシアターは非常に繊細で細部までよく見えて、中規模のシネコンなどでの有料投影に向いているのではないか。
現状の放送は再々再放送で平昌五輪のフィギュアスケートばかり放送しているような状態なので、よほどのもの好きでない限り、あのクソ高い8Kテレビを購入して視聴する消費者はいないのだから、別の利用方法も模索したほうがいいと思う。
4K8Kが普及するには機械の金額よりもコンテンツの充実が必要だと思う。Youtubeでは4Kコンテンツもあるし、スマホでも4Kスクリーンがあるから、見たいコンテンツがあるかどうかがカギだと思う。
8Kは22.2チャンネルの音響だが、普通の家庭でそれだけのスピーカーを設置できるとは考えにくく、7.1chが限度ではないか。かつて少ないスピーカーで22.2chを疑似的に再現できるスピーカーシステムも展示していたが、技術が進んでも家が狭い日本向けではなくて、輸出で稼いでもらうしかない仕様である。
AIが予測してCGで動きを推測・再現する機能。
右は実際にクライミングをしている映像で、左はそれを観ながら動きを推測している。アスリートにはセンサーがついておらず、あくまで動きそのものを見てCGで再現している。
3Dのテレビやビデオはすっかり廃れたが、NHKはいまだに3Dの研究を続けており、このホログラムは視線を動かすと人形の後ろもちゃんと映っており、すごいと思った。
見た目はガラスケースに収められたキャラクターの人形みたいだが、ホログラムの3Dだ。
テレビの放送と、視聴者の会話を拾って、お話をするコミュー君。
無指向性のマイクらしく、周囲のノイズを拾って正しいやりとりができず、しかもワンテンポ遅れるので、田舎ののんびりとしたおばあさんの相手しか向かない。カメラで、視聴者およびテレビの動きやテレビ音声も認識しているらしいが、「もう少し頑張りましょう」のハンコですね。
8Kの移動式ワイヤレスカメラと背中に背負う機器類。
スタンダード放送も最初は背負子(しょいこ)式だった。8Kもここまで来たので、東京五輪の開会式などで使うつもりなのだろう。
愛宕山のNHK放送博物館が昔のラジオを展示していたが、これは朝ドラの玉音放送を聞くシーンで使っているのではないか。玉音放送を作ったレコードを作る機械も展示されていた。
これまであった、日英翻訳や自動字幕も引き続き研究されているようだ。
私の書斎のモニターは4K対応だが、チューナーやBSアンテナを買い足して4K放送を観ようと思わないのが、残念である。
今年のスローガンは「ワクからはみ出せ、未来のメディア」と題して、ワクとはテレビのフレームと規制概念の両方を意味していると思える。
おりしも、NHKをめぐるニュースで「インターネットでの同時配信」と「カーナビにも受信料」の2つが報じられ、NHKには追い風になっている。
これまでの展示は、入り口から文字や図版の多い説明型だったが、今年からは映像そのものを大きく見せて楽しませる工夫をしている。
AR技術を応用した、現実にはないものをゴーグルに映し出してあたかも一緒にいるように見せる技術の、放送への応用だ。
また、鳴り物入りだった4K8K衛星放送は昨年12月から実用化されたので、その進化系を模索している。
3台の8Kカメラで撮影した風景を横につなげて合成しての、巨大スクリーンでの投影。
撮影禁止だったが講堂での8Kシアターは非常に繊細で細部までよく見えて、中規模のシネコンなどでの有料投影に向いているのではないか。
現状の放送は再々再放送で平昌五輪のフィギュアスケートばかり放送しているような状態なので、よほどのもの好きでない限り、あのクソ高い8Kテレビを購入して視聴する消費者はいないのだから、別の利用方法も模索したほうがいいと思う。
4K8Kが普及するには機械の金額よりもコンテンツの充実が必要だと思う。Youtubeでは4Kコンテンツもあるし、スマホでも4Kスクリーンがあるから、見たいコンテンツがあるかどうかがカギだと思う。
8Kは22.2チャンネルの音響だが、普通の家庭でそれだけのスピーカーを設置できるとは考えにくく、7.1chが限度ではないか。かつて少ないスピーカーで22.2chを疑似的に再現できるスピーカーシステムも展示していたが、技術が進んでも家が狭い日本向けではなくて、輸出で稼いでもらうしかない仕様である。
AIが予測してCGで動きを推測・再現する機能。
右は実際にクライミングをしている映像で、左はそれを観ながら動きを推測している。アスリートにはセンサーがついておらず、あくまで動きそのものを見てCGで再現している。
3Dのテレビやビデオはすっかり廃れたが、NHKはいまだに3Dの研究を続けており、このホログラムは視線を動かすと人形の後ろもちゃんと映っており、すごいと思った。
見た目はガラスケースに収められたキャラクターの人形みたいだが、ホログラムの3Dだ。
テレビの放送と、視聴者の会話を拾って、お話をするコミュー君。
無指向性のマイクらしく、周囲のノイズを拾って正しいやりとりができず、しかもワンテンポ遅れるので、田舎ののんびりとしたおばあさんの相手しか向かない。カメラで、視聴者およびテレビの動きやテレビ音声も認識しているらしいが、「もう少し頑張りましょう」のハンコですね。
8Kの移動式ワイヤレスカメラと背中に背負う機器類。
スタンダード放送も最初は背負子(しょいこ)式だった。8Kもここまで来たので、東京五輪の開会式などで使うつもりなのだろう。
愛宕山のNHK放送博物館が昔のラジオを展示していたが、これは朝ドラの玉音放送を聞くシーンで使っているのではないか。玉音放送を作ったレコードを作る機械も展示されていた。
これまであった、日英翻訳や自動字幕も引き続き研究されているようだ。
私の書斎のモニターは4K対応だが、チューナーやBSアンテナを買い足して4K放送を観ようと思わないのが、残念である。