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笑う警官 佐々木譲 大森南朋・松雪泰子
評価:
佐々木 譲
角川春樹事務所
¥ 720
(2007-05)

評価:
---
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
¥ 3,510
(2010-05-21)

 大好きな作家、佐々木譲の代表作と言える「笑う警官」を今ごろになって読み、今ごろになって映画(DVD)を観た。

北海道生まれの佐々木は北海道警を舞台とした作品を次々と執筆している。「笑う警官」は、道警シリーズと呼ばれる一連の作品の嚆矢となった。
ベースは2002年に実際に合った道警の裏金不祥事事件である。

札幌市内のマンションで若い女性が死体で発見される。身元は道警本部の婦人警官で、ミス道警と呼ばれた美人の水村朝美だった。所轄の大通署は捜査に乗り出すが、ほどなく道警本部が担当するからと、捜査から外されてしまう。

この部屋はまったく生活臭がせず、それもそのはず、道警本部生活安全部がアジトとして使っていた。しかも津久井卓巡査部長と水村はラブホテル替わりに使っていたようだ。覚せい剤や実弾まで出てきた。
本部は行方不明となった津久井を見つけたら銃の使用を許可する。

しかしかつて津久井とおとり捜査を一緒にした佐伯宏一警部補は津久井からの電話を受け、津久井の無実を信じる。しかも津久井は道警不祥事を道議会の百条委員会で証言すると言う。それは明日の午前10時。
それまでに真犯人を見つけ出し、津久井を無事百条委員会に届けなければならない…。
佐伯たちは仲間を募り、すすきののバーを"裏"捜査本部として権限のない捜査に乗り出す


小説はアメリカのテレビドラマ24(トゥエンティーフォー)を彷彿させる、期限の極めて短い捜査の模様を、あたかもそれを観ているがごとく進行していく。読み始めたら辞められない、警察小説、佐々木の小説の醍醐味がそこにあって、実に楽しめるエンターテインメントである。
読み進めば進むほど、これは「映像で見たい」と思うようになる。佐々木に最初からその意識があったかはわからないが、角川春樹の手で映画化された。

笑う警官

映画は2009年に東映系から公開された。テレビスポットも流れたが、さほどの観客動員ではなかったようだ。
おおむね小説通り進むが、角川らしくテンポよくはしょりながらまとめている。

佐伯宏一警部補:大森南朋
小島百合巡査:松雪泰子
津久井卓巡査部長:宮迫博之


しかし後半からこれも角川らしいと言っていいだろうけれど、荒唐無稽な独自の展開となっていく。
そして最後の5分はまったく無用。
24のようなタイムリミットのある緊張感をもっと出すとか、途中にドンパチを入れるか、映画そのものを楽しませてくれる構成であってほしかった。

小説は続編が次々と出ているので、映画も続編を作ろうと思えば作れるが、これでは次はどうだろう。

| 読書 | 10:32 | comments(0) | - |


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