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焼きそばが名物 駅前飯店急行 店主が亡くなり閉店 北海道木古内町
いささか旧聞に属するがリクエストがあったので書きます。

函館の西、北海道木古内町の、新幹線も止まる木古内駅から徒歩7分程度のところに駅前飯店急行があった。

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徒歩7分なのになぜ「駅前」か。かつては本当に駅前にあったのだが、新幹線工事のため警察署のそばに移転し、名前はそのままにしたからだ。店主の垣内キミさんが作る焼きそばは、それはそれは優しい味でおいしかった。
この写真で後ろ姿で黙々と厨房で調理しているのがキミさんだ。

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残念なことにキミさんは5月に亡くなり、店も閉店してしまった。

メニューは焼きそばのみ。焼きそばだけなのだから作り置きすればいいものを、と思うが注文のつど炒めていた。だからなかなか出てこず、待たされた。

DSC_1528.jpg

焼きそばが出てくるまで、客は壁のキミさんの若いころの写真を眺めて待った。

DSC_1531.jpg

今の写真もあった。

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やっと待って出てきた焼きそば。和風の焼きそばでツンとくるソースの味はほとんどなく、まろやかな、どこにもまねのできない焼きそばだった。

DSC_1538.jpg

もともとは駅前でご主人と経営しており、ローカル漁村の木古内駅にも急行が止まればいいねということから、店名を「急行」にしたエピソードがある。
急行どころか北海道新幹線が止まるようになり、亡くなったご主人もさぞうれしく、そして驚いたに違いない。

DSC_1535.jpg

キミさんの臨終は見事だった。
倒れたのは5月16日。夕刊を読み、午後5時ごろにやってきた男性客に焼きそばを作ったあと「背中が痛い」と言って、厨房にある丸いすに腰を下ろした。毎日手伝いに来ていた知内町の宮西容子さんに「水が飲みたい」と頼んだ。宮西さんが湯飲みを取ろうと振り向くと、いすから崩れ落ちるように倒れていたという。大動脈瘤破裂だった。厨房で亡くなるとは本望だっただろう。

私が訪ねたのは2016年3月27日、北海道新幹線開業の翌日だ。そのためいつも以上に客が来ていていつも以上に待たされた。そしてこのときのエピソードは、2014年に亡くなった種村直樹氏が北海道新幹線に乗って店を訪ねる妄想に仕立て上げた

0駅前飯店急行tane.jpg

享年88、合掌。ごちそうさまでした。
| ニュース | 21:22 | comments(0) | - |


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