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松浦武四郎 北海道の名付け親 生誕200年 北海道150年
今年は明治維新(1868年)から数えて明治150年になり、いくつかの式典が催されるようだが、もう一つ、蝦夷地が「北海道」と命名されてからも150年で、NHKではいくつかの北海道特集を組んでいた。

蝦夷地を北海道と命名したのは、三重県松阪市(当時伊勢國須川村)出身の探検家、松浦武四郎(1818-1888)である。彼自身、生誕200年なので松阪市ではイベントが行われるようだし、北海道博物館でも武四郎の企画展が催されている。

松浦武四郎-1.jpg

北海道ゆかりの探検家に伊能忠敬(1745-1818)や間宮林蔵(1780-1844)が知られるが、彼らより後の時代なので、伊能たちの功績をベースに、さらなる探検を紡いだことになる。

武四郎はお伊勢参りの街道筋に生まれたので、おかげ参りのため全国からやってきた人と親しくなり、日本各地の話を聞いた。そして広い世界があるのを少年時代から感じ取っていた。武四郎少年は「名所図会」という今でいう旅行ガイドブックを愛読しており、17歳になると全国へ旅に出た。19歳では四国88カ所札所めぐり、20歳では九州一周と、徒歩と船しか交通機関がない時代に、よくも行ったものである。
近畿、北陸、甲信越、東北までも足を延ばし、残り行っていないのは琉球と蝦夷地だけになった。

1800年代も半ばになると、ロシアの南下がうわさされるようになった。異国船もあちこちに出没する。このままでは蝦夷地が大国ロシアに占領しかねない。危機感を強く持った武四郎は願い出て、28歳で蝦夷地に向かうことになった。

武四郎の蝦夷地調査は6回になり、樺太や択捉島を含めてほぼ全道を巡った。
まったくの未開で原生林が生い茂り、満足な道路もないときに、これまたよくも行ったものである。
その間、世話になったのは先住民族アイヌの人々で、武四郎はアイヌ語を覚え、彼らと話をする中で、アイヌに対するひどい虐待や役人や商人の不正行為を目の当たりにして、心を痛め、晩年は告発書ともいえる書物をあらわしている。

今の時代からすれば武四郎の行為は当然だけれども、当時は風貌や言葉の異なるアイヌは差別の対象であったし肉体労働力でしかなかった。役人商人の不正は自分たちを守ることでもあった。むしろ、こっちのほうが当然であった。
それを指摘した武四郎は煙たがられ、時に命の危険も感じていたという。

明治に改元され、武四郎は明治新政府から蝦夷地開拓御用掛の仕事として蝦夷地に代わる名称を考えるよう依頼された。武四郎は「道名選定上申書」を提出し、「北加伊道」「海北道」「海島道」「東北道」「日高見道」「千島道」の6つの候補を提出し、「北加伊道」が取り上げられた。

加伊(かい)とは、アイヌが自らを加伊(カイ)と呼んでいるからつけたものである。

武四郎はそれぞれのネーミング案に説明をつけ、
----加伊(かい)と呼ぶこと、今に土人共、互にカイノーと呼ぶ、女童のことをカイナ、男童のことをカイナー、また訛ってアイノーとも近頃呼びなせり。
アイノーは「人間」の意味であり、そのままアイヌ人種の名称にもなった。
つまり北加伊道は「北のアイヌの国」の意味である。

明治政府は最終的に加伊を海に替えて、「北海道」を蝦夷地の新しい名前とした。

武四郎がネーミング案を思いついたのは天塩川を探検していた1857年ごろにさかのぼる。古老(エカシ)に「カイナー」と言う言葉の意味を尋ねたところ、「カイ」は「この国に生まれたもの」で、「ナー」は敬語ということを教えてもらったとの記録がある。
そのため、天塩川河畔には「北海道命名之地」の木碑が立っている。


(北海道150HPより)

場所は宗谷本線筬島(おさしま)駅の西1kmらしい。砂利道を下って行く僻地である。しかし武四郎はもっと悪路を歩いたのだ。

武四郎が残した書物は多数あるし、彼が主人公の小説もいくつもある。

松浦武四郎-2.jpg

佐江衆一氏の武四郎の伝記小説「北海道人」をかつて購入したことがあり、久しぶりに読んだ。アイヌとの交流も克明に描かれており、あの時代の北海道を旅してみたいと思った。

松阪市には「松浦武四郎記念館」があり、行ってみたいものだ。
またYOUTUBE動画がなかなかわかりやすい。





  

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