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佐々木譲原作 エトロフ遥かなり/ストックホルムの密使
ビデオテープを整理していると、昔VHSテープに録画した番組を懐かしがってみてしまうことがある。ついでにHDDにダビングして、これ以上の劣化を防ぐ。

1993年にNHK総合で放送された土曜ドラマ「エトロフ遥かなり」はその後直木賞を受賞した佐々木譲原作の"戦争三部作"の2作目だ。原題は「エトロフ発緊急電」。太平洋戦争の発端となる、真珠湾攻撃に日本海軍が向かうことをアメリカに知らせる日系人スパイ、斎藤賢一郎の物語。

そして1995年の「ストックホルムの密使」は、太平洋戦争末期にドイツ降伏、ソ連参戦と原爆投下の極秘情報をつかんだスエーデンの海軍武官の依頼により、それを日本に知らせる高等遊民の林四郎の物語。

いずれも主役を永澤俊矢、それに絡むヒロインを沢口靖子が演じた。そして敵対する憲兵役で大石吾郎と秋野大作が好演した。

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佐々木譲の「戦争三部作」のシリーズ第1作は「ベルリン飛行指令」で、ヒットラー総統の要望によってゼロ戦をそのままベルリンまで飛ばすパイロットの物語で、さすがにこれは当時の映像技術でドラマ化するのは難しかったと見えて映像にはならなかった。

「エトロフ遥かなり」「ストックホルムの密使」とも超おもしろかったが、今のところNHKオンデマンドで送信予定はないみたいだ。DVDが発売されている。

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私は原作を単行本で読んだが分厚くて上下二段の版組みだった。それでもいっきに読んでしまい、依頼、佐々木譲先生のファンになった。
「ストックホルムの密使」「ベルリン飛行指令」も読んだのだが、本棚に見当たらず図書館で借りたのか?

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エトロフ遥かなり」は、日系人ケニー斎藤(永澤俊矢)が、アメリカ海軍に拾われてスパイになり、日本にいる協力者と組んで諜報活動をする。そして日本海軍は択捉島の単冠湾(ひとかっぷ・わん)に集結してハワイに向かうらしいとの情報を得る。

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斎藤は列車を乗り継ぎ、トラックに便乗し、漁船をチャーターしてたいへんな苦労で択捉島に渡る。列車は実際の当時の時刻表で、青函連絡船の検問もくぐり抜ける。このシーンだけでハラハラする。

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択捉島で駅逓所の女主人岡谷ゆき(沢口靖子)に朝鮮人のタコ部屋労働者で逃げてきたとウソをついてかくまってもらう。そして海軍機動部隊が集結し、斎藤は東京から運んだ無線機(スーツケース大)でそれを打電する。

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しかし、その情報は届いたのか、届いたとしてどう扱われたのか。
択捉島の駅逓所は、奥行臼(おくゆきうす)の駅逓所で撮影された。

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ストックホルムの密使」はスエーデン駐在の大和田武官(勝野洋)が"ドイツ降伏、ソ連参戦、原爆投下"の超重要情報をつかむが、スエーデンから特殊暗号電報は打てず、無線設備のあるベルンの大使館まで"人"に行ってもらおうとする。

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それをストックホルムからパリに行こうとしていた不良外人の林四郎(永澤俊矢)とポーランド人スパイのヤン・コワルスキーに託す。しかしベルンの駐日大使館では軽くあしらわれ、さらにアメリカ側にも行動が漏れてしまう。

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二人はソ連から満洲へと向かうが、四郎の旧知でソ連で人気の歌手小川芳子(沢口靖子)の協力も得て、ソ満国境をジープで強行突破しようとする。果たしてこの極秘情報は軍の上層部まで届くのだろうか…。

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大和田市郎武官は実在した小野寺信陸軍武官、妻の静子(真野響子)は小野寺百合子がモデル。百合子さんは戦後、ムーミンを日本に紹介した人で、NHKが薬師丸ひろ子主演のドラマ「百合子さんの絵本」を制作した。

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どちらも、もしその情報が確実に届いて対処をしていたら、日本の運命も変わっただろうとの仮定に基づいている。実際、情報は届いていたが上層部で握りつぶされていたと言う都市伝説もあり、それが本作のベースになったのだろう。
よく出来た小説とドラマで、せめてNHKオンデマンドで再放送されないかと願う。

  

 
| 映画・テレビ | 15:34 | comments(0) | - |


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