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バス旅春夏秋冬 種村直樹著 中央書院 1997年
レイルウェイ・ライター種村直樹氏のルポを読み返している。
今回手にしているのは「バス旅春夏秋冬」である。主にバス・ジャパンや鉄道ジャーナルに寄稿した、バスを利用した旅のルポだ。

DSC05705.jpg

おりしも、テレビでは路線バスがブームになっており、その嚆矢となったテレビ東京の「太川陽介と蛭子能収のローカル路線バス乗り継ぎの旅」が12月25日放送分で終了した。蛭子さんが70歳になり、体力的にかなわないとのことだが、それ以外にも蛭子さんの反応がもはや笑えないレベルで、早めの撤退は得策だったと思う。

先日は「気まぐれ列車だ僕の旅 九州・南西諸島渡り鳥」で離島を結ぶ船旅を読んだが、この「バス旅春夏秋冬」は国鉄終焉から90年代初頭までのバス旅行を記録している。鉄道がメインのレイルウェイ・ライターとしては異業種格闘技というところか。
今はすでに廃線になってしまったバスや鉄道、あるいはまだ新幹線が開業前の北東北や北陸地方の旅が描かれている。普及し始めた高速バス、最長距離路線は東京〜広島便で種村氏はそれに乗ったが、ほどなく東京〜博多便が開業した。このころ種村氏は50歳前後で、まだまだ体力も十分だったので、夜行バスもものともしていない。

驚いたことに、このころのバスはまだ喫煙がデフォルトで、ようやく禁煙「席」が出てきたころで、運転手も「なるべく喫煙は遠慮してほしい」とはいうものの、あちこちの席で煙がたなびいていたのかと思うとぞっとしない。

もちろんケータイ電話やましてやスマホは登場せず、乗客もカセットテープのイヤホンを耳に差していたのだろう(特に記述はない)。座席予約はネットでなくて窓口だ。
このようにバス旅の訪問先やバスの乗り方などに興味がわくよりも、背後にある時代性に興味が向いてしまった。それがちょっと古いルポルタージュの価値なのだろうか。

もっとも、70年もたてばさらに違う価値が生まれる著作だと思うけれども、30年程度の中途半端な年月はズレばかりが目立って、しばうら鉄道工学ギャラリーに「種村直樹コレクション」ができるけれども、著作をデジタル化して復刻したところで、読者はついてこないだろうし、中身に感動する人もいないだろう。

  
| 読書 | 18:38 | comments(0) | - |


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