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クイズの進化とクイズの論文
久しくクイズから遠ざかっており、40年前の栄光にしばり付いている苔むした石ころに成り下がっている。クイズは辞めたが、やはりあの時の楽しさや友達との交流は忘れがたい良き想い出で、美しいものとして脳裏によみがえる。

ひるがえって、最近のクイズはどうだろうか。
40年前はテレビ番組のクイズに頼るしかなく、というかそれが当然だった。各大学にクイズ研究会やウルトラクイズ研究会が林立して、クイズ番組にいかにして勝つかを研究した。
だが、テレビ番組のクイズは時代の変化とともに減ってきて、90年代の後半からは「クイズ冬の時代」を迎えた。

そうなるとクイズ研たちは「競技クイズ」「オープン大会」など、自分たちでクイズを企画して運営する方式に変えてきた。プロ野球に対しての草野球、俗にいう草クイズだ。

このころになると私はクイズからほぼ遠ざかっており、「クイズ研究会」「オープン大会」と言われても自分のものとしてピンとこない。
だが、私より10歳程度下の人たちはクイズ冬の時代を通じて、このオープン大会でもまれた人たちだ。
そういう彼らがオープン大会の研究をして卒論まで書いてしまった。

QUIZ JAPAN Vol.12に「90年代における『オープン大会』の誕生」が掲載されている。大阪大学文学部の川田耕太郎君が、卒業論文としてまとめたものが掲載されている。

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私はいちおう大卒だが卒業論文を書いたことがなく指導を受けたこともなく、ましてや修士論文や博士論文は無縁だ。だから学歴コンプレックスがあり、ましてや国立大学の学生さんやOBOGにはいまだに大きなコンプレックスを抱いている。
けれどもクイズが卒論や修論のテーマになるのなら、私が上梓した「TVクイズ大研究」「TVクイズまる金必勝マニュアル」は、書き方や内容の補完があれば十分に卒論・修論として成立したのでないかと、今から振り返るとそう思う。

川田君は今に生きる人だから、テレビのクイズ番組よりもオープン大会にフォーカスした論文を書いたのだと思う。あるいはテレビのクイズ番組はすでに研究がなされているのでオープン大会にしたのかもしれない。

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QUIZJAPANにインタビューが載っている西澤泰生君は「クイズ番組の視聴率決定要素」のテーマで卒論を書いたそうだから、ずいぶん前から卒論テーマになっていたのだ。まったく考えもしなかった。

オープン大会は、大門弘樹編集長も書いているが、扱ったメディアが少なく卒論になるのか気をもんだらしいが、さまざまな人に取材をして立派な卒論になった。敬服する。

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自分の話に戻して申し訳ないが、私はクイズ冬の時代を肌で感じているころから、
クイズを
テレビ局に頼らず
だれでもいつでもどこででも
楽しめる

そういう場を持ちたいと思っていた。それは「クイズの饗宴」に書いた。そこで見つけたのがパソコン通信Nifty-Serveの「クイズ&パズルフォーラム」で、今風にわかりやすく書くなら、「インターネット上にクイズサークルを作り、ネットワークを活用してクイズを楽しむ」ことだった。
オープン大会は原則、リアルに会ってやるクイズ大会だが、クイズフォーラムは毎週夜中に電話回線でつなげてクイズを楽しんでいた。チャットシステムに組み込むソフトで早押しクイズまでできた。

オープン大会はネットワークのクイズとは別の系図をたどり、やはりテレビ局に頼らない競技クイズとして発達していき、話が逆になるがCSで番組になった。またクイズルームソーダライトのような、麻雀の雀荘ならぬクイズ荘も実現した。

クイズの論文・論評、文化論は世界思想社から出ていた「クイズ文化の社会学」くらいしか思いつかないが、



最近はQUIZ JAPANをはじめとして、文化論が盛んに語られるようになった。それは「東大王」「頭脳王」などのクイズ番組やクイズ形式の変化やクイズプレーヤーの芸能人化とも無関係でないと思う。

つまりはクイズがこれまでと違った、「文化」としての市民権を得てきたのだと思っている。
たとえるならスポーツのように、草野球から高校野球からプロ野球、オリンピックとそれぞれのステージで楽しみ、ビジネスにしているように。
多くの人たちの努力と情熱の賜物だ。

私はいまさら論文をかけるような脳は持っていないので、後進の人たちの活躍や論評を楽しみにしていきたい。

  
| クイズ | 19:04 | comments(0) | - |


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