2012.05.31 Thursday
目黒のランチ:ホップワン 昔ながらの洋食屋さん 閉店
ながらく目黒の路地で町の洋食屋さんとしておいしい料理を届けてくれていたホップワンが今日で閉店となった。
「具合でも悪いんですか?」と聞いたら、「いいえ、ぜんぜん。余力があるうちに引退しようと思って」と、非常にまっとうな答えが返ってきて感動した。
ボロボロになって人に迷惑をかけてもなんとか仕事を…と結局は顰蹙を残す人が多い昨今だが、まことにいさぎよく鮮やかだ。
元気でおいしい料理を作れるうちに引退して、いい思い出を残す。なかなかできるようでできないことで、学びたい。
主にフライものが多かったが、ハンバーグをスパゲッティの上にドンと載せたり、ステーキがガンとあったり、まさしく昔ながらの洋食屋さんとして楽しませてくれた。
貼り紙によれば35年の歴史があったそうだ。
さて、最後の一皿は何を食べようか。結局、ステーキには手がでなかった。迷った挙句、豚肉しょうが焼と海老フライとカニコロッケにした。海老フライがとにかく食べたかったし、こういう盛り合わせこそホップワンの真価と思うからだ。
ほどなくして鉄板に載ってきた。そしてお皿に盛られたライスとカップスープ。
カップスープとは聞こえがいいが、中はワカメのみそ汁だ。そう、みそ汁をカップに入れて提供するところこそ、町の洋食屋さんたる由縁である。
豚肉は二枚で揚げものの下にはミックスベジタブル、ペンネ、さやいんげん、ベイクドポテトがわずかに顔を出してるのがわかりますか。
野菜類が異常にしょっぱかったのはご愛敬。そのためと、名残惜しかったためとで、ライスをお代わりしてしまった。
海老フライはホクホクでプリプリ。なんとも言えない後味がしてこれぞ町の洋食屋の海老フライだ。
店内にはいくつもの表彰状や感謝状が飾られていたが、差出人は大平正芳、竹下登、鈴木俊一ら。それだけ長年にわたって飲食業界に貢献してきたということだ。
いや、飾られてはいないけれど、お客さんの一人ひとりが感謝状を心の中に描いて、食べているに違いない。
ホップワンさん、どうもごちそうさまでした。そしてありがとう。
この店に続く歴史ある名店は目黒に生まれるだろうか。そのためには客側の意識も必要なのだと思う。
「具合でも悪いんですか?」と聞いたら、「いいえ、ぜんぜん。余力があるうちに引退しようと思って」と、非常にまっとうな答えが返ってきて感動した。
ボロボロになって人に迷惑をかけてもなんとか仕事を…と結局は顰蹙を残す人が多い昨今だが、まことにいさぎよく鮮やかだ。
元気でおいしい料理を作れるうちに引退して、いい思い出を残す。なかなかできるようでできないことで、学びたい。
主にフライものが多かったが、ハンバーグをスパゲッティの上にドンと載せたり、ステーキがガンとあったり、まさしく昔ながらの洋食屋さんとして楽しませてくれた。
貼り紙によれば35年の歴史があったそうだ。
さて、最後の一皿は何を食べようか。結局、ステーキには手がでなかった。迷った挙句、豚肉しょうが焼と海老フライとカニコロッケにした。海老フライがとにかく食べたかったし、こういう盛り合わせこそホップワンの真価と思うからだ。
ほどなくして鉄板に載ってきた。そしてお皿に盛られたライスとカップスープ。
カップスープとは聞こえがいいが、中はワカメのみそ汁だ。そう、みそ汁をカップに入れて提供するところこそ、町の洋食屋さんたる由縁である。
豚肉は二枚で揚げものの下にはミックスベジタブル、ペンネ、さやいんげん、ベイクドポテトがわずかに顔を出してるのがわかりますか。
野菜類が異常にしょっぱかったのはご愛敬。そのためと、名残惜しかったためとで、ライスをお代わりしてしまった。
海老フライはホクホクでプリプリ。なんとも言えない後味がしてこれぞ町の洋食屋の海老フライだ。
店内にはいくつもの表彰状や感謝状が飾られていたが、差出人は大平正芳、竹下登、鈴木俊一ら。それだけ長年にわたって飲食業界に貢献してきたということだ。
いや、飾られてはいないけれど、お客さんの一人ひとりが感謝状を心の中に描いて、食べているに違いない。
ホップワンさん、どうもごちそうさまでした。そしてありがとう。
この店に続く歴史ある名店は目黒に生まれるだろうか。そのためには客側の意識も必要なのだと思う。