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目黒のランチ:ごんわーるど 洋風居酒屋
ごんわーるどはJR目黒駅東口からサーティーワンを通り過ぎ、駒八目黒さんまセンターを通り過ぎ、カメラのキタムラの先のらせん階段を上った二階。

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テーブルとカウンターのこじんまりとした洋食店で、店主一人で切り盛りしている。前はランチタイムはおねいさんが助っ人していたけど、いなくなってた。

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メニューは豊富でいずれもリーズナブルな価格。
食べたかった食べたかったでかハンバーグを頼む。

なにしろ満席で、まだ料理の出ていないテーブルも多数あったため、じっくりと本を読んで出待ちする。
20分ほどかかってようやくでかハンバーグが出てきました!。

DSC05336.jpg

しかし2011年よりもボリューム感が欠ける。当時の写真はこちら
焦げ目のせいかな、グラム数は同じだと思うが。

DSC05337.jpg

まぁ、いいや。
箸でハンバーグを切って食べる。
町の洋食屋さんならではの、ねっちょりとした切れ味。スパイスの効いた下味。

うれしいのはポーチドエッグまで載っていること。箸で玉子を割ると、とろ〜りとろける黄味が出てくるはず…。

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あれ、とろけない。黄味が固まっている。あらら。

しかたないから玉子は箸で切って適当な大きさにして、ハンバーグに載せて食べる。

ん〜、今日はみそ汁は薄味過ぎた。薄味でいいんだけど。

でもこれで750円は満足です。
昔はよく暑気払いプチ忘年会をしたんだけどな、すっかりご無沙汰になってしまった。店主と同級生のOクンは何してるんだろ。
| グルメ | 23:12 | comments(2) | - |


エジプトで熱気球死亡事故 JTBグランドツアー&サービス
エジプト南部、古代遺跡で知られる観光地ルクソールで、26日痛ましい事故が起きた。人気の熱気球で上空から遺跡を眺めるオプショナルツアーで、熱気球が上空で炎上し、日本人観光客4名を含む19人が亡くなった。4名は2組の60代の夫婦で、JTBグランドツアー&サービス(以下グラツー)の一人70万円相当(Cクラス利用)の募集型企画旅行に参加していた。
ご冥福をお祈りします。

DSC05326.jpg

エジプト警察などの調べによれば、着陸時にパイロットがロープを地上に投げるが、これがバスケットのガスボンベとバーナーをつないでいる管にひっかかり、ガスが漏れて爆発炎上、墜落したとのこと。パイロットはガス管を閉めるでなく消火器で消火するでなく飛び降りて、重傷だが生きている。ただパイロットに引火して火ダルマのままとっさに飛び降りたのかどうかはまだ不明である。
その後、熱気球は一気に200mほど上昇し、そこでバスケットから燃えて、さらにバルーンに燃え移り、バルーンはしぼんで墜落した。死者は黒こげと言うから、焼死と墜落死の両方だろうか。

26日19時ごろ、グラツーの今枝敦社長らが記者会見したが、なかなかしっかりしていてアミューズトラベルとは大きく違っているなと感じた。アミューズは北海道トムラウシ山と万里の長城で死亡事故を起こして廃業した旅行会社である。比べるほうが愚かか。
グラツーは監督官庁の国土交通省や、外務省とも根回しした上での記者会見のようでさすがだ。

DSC05333.jpg

グラツーにとって幸いだったのが、事故の場所が"秘境"とは言えコテコテの観光地で通信インフラなどが整っていたこと。DoCoMo携帯電話も国際ローミングで通じるようだ。次に、添乗員が熱気球に乗らず下で見ていたこと。この二つの要因で情報は早く正確に伝わったはずだ。

しかし産経新聞には「社長謝罪なし」と書かれてしまっており、JTBは何か突っ込まれるようなことをしていたのかとも思った。夜12時からの会見では深々と頭を下げる写真が載っている。

iza.jpg

これはおそらく、熱気球ツアーのいっさいの責任の所在は熱気球を飛ばしている現地のスカイ・クルーズ社にあり、その旨の誓約書も書いていることに起因していると思えた。だが、あとで「責任はある。旅行特別補償保険の対象である」との回答をしている。

このあたりの記者会見の様子は歯切れは悪く、どうして潔い対応をしなかったのか、不思議に思った。おそらくはグラツー側は「法的責任はない」と言いたかったのかもしれない。だが記者はそういう細かいことではなく、賠償金を出すのか、社長は引責辞任をするのか、といった点を追求したかったのだろう。
ならば、いわゆるメディアスクラムである。

ただし標準旅行業約款には「旅行業者が海外現地で催行するオプショナルツアーも特別補償の対象となる」とされており、つまりは責任がグラツーにあるかないかを問わず、海外旅行における死亡は最高で2500万円の補償金が支払われる。

第七章 責 任
(当社の責任)
第二十七条 当社は、募集型企画旅行契約の履行に当たって、当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは、その損害を賠償する責に任じます。ただし、損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
<略>
(特別補償)
第二十八条 当社は、前条第一項の規定に基づく当社の責任が生ずるか否かを問わず、別紙特別補償規程で定めるところにより、旅行者が募集型企画旅行参加中にその生命、身体又は手荷物の上に被った一定の損害について、あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払います。
<略>


うがった見方をすれば、JTBホールディングス田川博己社長が、100周年と円高による空前の好業績と交流文化事業完成を花道に6月の株主総会で引退すると喧伝されており、周囲は花道を泥道にするわけにはいかなかったのかもしれない。

ところでJTBグランドツアー&サービスとはどういう会社だろうか。
一言で言えば、「普通の海外旅行に飽きた人のための旅行」を提供する、JTBグループの海外旅行専門会社である。必然的に行き先は秘境や不便な場所が多くなり、代金も高くなる。最高でも15人の少ない催行人数で、原則的に社員の添乗員が同行する。一般のツアーの添乗員は派遣のところを、だ。



今回のツアーの参加者は亡くなった4名のみで、それに一人の添乗員が付いていた。

グラツーは秘境ツアーが多くなることから当然それらに対するリスク管理をしていたと思う。しかし今回の熱気球を催行したエジプトのスカイ・クルーズ社は過去に死亡事故を含む2回ほど事故を起こしており、NHKの取材でエジプトの旅行代理店の男が「スカイクルーズは使わない」と言っていた。となると、なぜそのような現地旅行会社を使ったのかという点も、グラツーの責任の在り方につながると思う。
なにしろ、パイロットは20人の乗客を見捨てて飛び降りたのだから。

ルクソールでは熱気球ツアーを中止して、事故原因究明と再発防止に努めようとしている。なにしろ1997年にはテロによる銃撃で日本人観光客10人が殺された地である。エジプト政府としても観光振興は大命題なのだ。
熱気球は国内でもよく行われている人気のツアーだから、安心して楽しめるようにして欲しい。

////
JTBHDの田川博巳社長は現在(2013/07)も社長を続けている。
JTBGTSの今枝敦社長はJTB関東の社長になった(グループ内の格が上がった)。おそらくは事故当時すでに内定していたため、明確な責任論を避けたのだろう。


| ニュース | 19:10 | comments(2) | - |


目黒のランチ:ラーメン隊
ラーメン隊は、JR目黒駅西口から右へ恵比寿方向へ歩いて交差点を渡り、東急ストアの前を通ってホテルプリンセスガーデンを通ってファミマを通って、田道(でんどう)の公園の先のカレー屋の路地を左に曲がって、さらに歩くと右手にコイン駐車場があるからその角を右に曲がった路地の奥。
まるで民家である。

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だがいつも満員。
それはおいしいラーメンや中華、そしておばさんのサービスのよさにある。
だいたいはおっさん客だが、たまには連れられてきた女子もいて、満足してお帰りになる。

ラーメン隊の熊本ラーメンは、東京で食べられる熊本ラーメンでは秀逸。元祖だった「桂花」がどうしようもなくなったので、ラーメン隊で熊本ラーメンを味わうしかない。

でも今日はオムチャーハンにした。オムライスの中身がチャーハンなのだ。言わなくてもわかると思うが。

で、あまりしょっぱいチャーハンはイヤなので、おばさんに薄味にしてとお願いしたら快く引き受けてくれた。

DSC05294.jpg

わぁ、ラーメン隊のオムチャーハン。ファンは多いのである。オーロラソースが足りなかったら言ってくださいね、とおばさん。足りるだろう。

チャーハンの塩加減はよく、これならば薄味にしてもらわなくてもよかったかも。
だが、ごはんがベチャ。これは塩加減とは関係ないだろう。チャーハンはご飯がパラパラでないと。

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う〜ん、今日はビミョーだな。どうしたんだろう。

おばさんは「スープのお代わりもできますよ」とにこやかだったので、スープをお代わりした。
「薄味がいいですか?」と聞かれたので、「ハイ」と。

DSC05297.jpg

このスープは刻んだキクラゲが具で、たっぷりのゴマもうれしい。
こちらも薄味でなくてよかったと思う。

ラーメン隊は意外と薄味だった。
チャーハンだけは残念。

| グルメ | 18:41 | comments(0) | - |


Nikon ViewNX が強制終了するときは
ニコンのデジタルカメラについてくるViewNXは、いまではも出ているけれど、なかなか使い勝手のいいフォトビューワー&RAW現像ソフトだ。
無料で、ニコンサイトからダウンロードもできるから、何もニコンユーザーでなくても使える。

veiwnx.jpg

しかしときどき強制終了するようになってしまう。これは、写真のサムネイルを保管しているキャッシュフォルダが満杯になってしまうためで、マイコンピュータから次のフォルダを探してキャッシュを削除してやると、しばらくは強制終了しなくなる。

C:¥Users¥(name)¥AppData¥Roaming¥Nikon¥ViewNX¥Cache

ちなみにキャッシュファイルは.nkd.nkiの2つの拡張子だが、全部削除してかまわない。

また、NX2は、

C:¥Users¥(ユーザ名)¥AppData¥Local¥Nikon¥ViewNX 2¥Cache
C:¥Users¥(ユーザ名)¥AppData¥Local¥Temp¥Nikon¥CaptureNX-D¥ImageInfo

にキャッシュファイルがある。

以上、自分の備忘録でした。

>>>>>>>>
2024年現在、Nikon NXstudioという名称になっている。
| パソコン・インターネット | 17:49 | comments(0) | - |


部下から死後50年以上も慕われる条件
フェイスブックで多数のシェアを得ているブログ記事に、山本繁氏の「一生食べ続けられるフリーランスの条件」がある。
それは

年下から好かれること」

であると、氏は両親ともにフリーランスだった30年以上の体験をもとに、非常に納得する展開をされた。

つまり、20代は周囲はまだ年上ばかり。多少のやんちゃも目をつぶってもらえる。
30代は仕事に大いに乗っている時期。ここで収入も態度も大きくなる。
40代が転機。これまで仕事をくれていた人たちは会社の中でエラくなり、現場の仕事から遠ざかり管理職になる。すると仕事相手になるのは年下。これまでと同じような態度でいれば横柄で煙たがられ、彼らは仕事を出しやすい若い人たちに仕事を出すようになる。腕の善し悪しは二の次なのだ。


だから一生フリーランスで食べ続けようと思うなら、若いうちからも年下には丁寧に接し、年がいっても年下から好かれるような人であれ、でなければ50代前半で職を失う、という実話だった。

これを読んで、サラリーマンであっても自分はどうだろうかと反芻した人も多かったと思う。私も振り返るとともに、父と祖父を思い出した。

父・祖父とも、いつまでも人に好かれた人だったと思う。

父は一級建築士だった。40代までは友人とそこそこ人を使う設計事務所を経営していたが、40代後半にオイルショックに端を発する仕事減と仲たがいで独立した。つまりフリーランスの設計屋になった。
当初はまったく仕事がなかったが、ある遠い親戚が「同じ頼むなら」と仕事を出してくれて、それで息をついたと母が言う。
母の話だと以後は順調で、それは

「お父さんはいつもニコニコして周りから親しまれたから。友だちも大勢いて、仕事をくれたりお客さんを紹介してくれていたのよ」

おそらくは仕事が仕事を産む好循環をしていたのだろう。父は75歳で亡くなる時もマンション工事を請けていた。

祖父は軍人だった。ともすれば部下に死を伴う命令をする立場だ。亡くなった部下もいて、戦死の報を聞いた祖父の慟哭の追悼文が残っている。
祖母は

「おじいさんは上官に逆らってばかりいた。その代り部下をかわいがってよく飲ませていた」

と常々語っていた。部下を守るために上官の命令に背いたことも数度ではあるまい。
実際、昭和19年に台湾にいるとき上官と作戦の結果について口論となり、最後は「おまえのようなバカがいるから日本は戦争に負ける!」と言い放ち、辞表をたたきつけて東京に帰ってきてしまった。昭和19年のことで、埼玉で軍事訓練をしていた父は呼び出され、いないはずの祖父が家にいるのでびっくりし、自分にだけこの話を聞かせてくれたと、当時のことを話していた。祖父の戦後は公職につけなかったからフリーランスと言っていいだろう。

その祖父は60代で亡くなったが、当時の部下の方はいつまでも墓参に来てくれて、祖父が亡くなれば祖母に、祖母が亡くなれば父に、父が亡くなれば母によく尽くしてくれて、
「私がこんにちあるのは閣下のおかげです」
が口癖だった。
私にもよくしてくれて、私が祖父の偉大さを知ったのは、部下の方のその姿勢にある。
部下が上司の死後50年も慕うことなどありえますか。

祖父の墓前でこの皺だらけの手を合わせるのは、90歳になろうとする部下の方(2005年)。彼が祖父に仕えたのは20代のときなのだ。



日本のドラマで軍人は常に悪役であるが、あれはウソだと思っている。
「この人の命令ならば死ねる」
そう思わせるだけの人徳がなければ、連隊長など務まらない。

振り返って、私の周囲は私より若い人ばかりになったが、若い人たちは上司でもなんでもない私によくしてくれていると思う。いつもありがたいと思っている。

私はこの人生の転機に「フリーランスの条件」を読んで納得するとともに、見本となるよい人が身近にいたことをすぐに思いだした。
私がどこまでできるか未知数だけれど、DNAを受け継いでいるご先祖に恥ずかしくない対応と仕事をしていきたいと誓うばかりだ。
| 日記・つぶやき | 21:45 | comments(0) | - |


幸福駅が建て替えに 幸福きっぷの裏話
北海道帯広市にある旧国鉄広尾線幸福駅が老朽化のため建て替えられることになった。
幸福駅は1987年に廃止になった旧国鉄広尾線にあった駅だ。2つ隣の愛国駅から幸福駅ゆきのきっぷが縁起がいいと一大ブームになり、この切符だけで1000万枚を売り上げた年もあったが、広尾線の赤字解消には至らず、惜しまれながらも廃線になった経緯がある。

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廃線後も愛国駅舎、幸福駅舎は観光地として残り、レプリカの切符は今でも駅前の売店で販売されている。この記事の現地写真はいずれも2003年に撮影しました。

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この幸福ゆききっぷを仕掛けたのが飛田和義行(ひだわ・よしゆき)氏である。飛田和氏はいわゆる町の発明家・アイデアマンで、当時はアイデア雑貨の製造販売をしていた。1973年にNHK[新日本紀行]で幸福駅が紹介されると、アイデア商品のひとつとして「愛国から幸福ゆき」きっぷをキーホルダーに入れて売り出したところ大人気となった。一時は東京の神社の祭りの露店でも販売されていたほどだ。
そして芹洋子が「愛の国から幸福へ」という歌まで出し、かなりヒットした。



飛田和氏は広尾線廃止後に国鉄からきっぷの原版を贈られるほど感謝された。
これはご本人から直接聞いた話である。

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ところで、幸福駅建て替えのニュースを聞いてネット検索をしていたら「幸福駅発・幸福駅公式ホームページ」というサイトに遭遇した。よくよく見たら飛田和氏の会社が運営している。
なんでも萌えキャラを使っての観光PRや、幸福きっぷのネット販売をしている。運営しているのはご子息でかつての所沢市議会議員候補飛田和秀治氏だ。

秀治氏はもともと観光開発に情熱を注いでいたから、父の持つリソースの中から観光色の強い幸福きっぷを使って帯広市周辺の観光に貢献しようと思ったのかもしれない。

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幸福駅は平成20年7月にNPO法人から「恋人の聖地」と認定され、結婚式も挙げられる。現に挙式中の新郎新婦を観たことがある。どれほどの需要があるのかわからないが、秀治氏が得意分野を活かして地域貢献をしていくのはとてもよいことだから、密かに応援しよう。

| ニュース | 14:27 | comments(0) | - |


JTBがエクスペディアと提携へ
意外な旅行業界のニュースがあった。

JTBは世界最大のオンライン旅行会社である米エクスペディアと宿泊商品で提携したと発表した。エクスペディアが取り扱う約3万都市・約15万軒の海外ホテルと、JTBの扱う約7000軒の国内旅館を互いに販売可能にする。


↑ トラベルビジョンより「JTB代表取締役社長の田川博己氏、AAE最高経営責任者のキャスリーン・タン氏」

具体的には、JTBの旅行予約サイト「JTBホームページ」で、今年秋からエクスペディアの扱うホテルを予約可能にする。一方、エクスペディアジャパンのサイト上では、JTB傘下の旅行予約サイト「るるぶトラベル」や「JTBホームページ」で提供している約7000軒の旅館を夏から予約できるようにする。将来的にはエクスペディアで予約できる対象を海外ツアーや海外現地ツアーに拡大するほか、JTBの店舗でエクスペディアのホテルを販売する方向で検討する。

私が感じた意外感は、エクスペディアはもとはマイクロソフトの旅行部門だったため、提携するなら楽天トラベルのようなネット専業の会社の方が親和性が高いと思えたからだ。



エクスペディアは良くも悪くも「ネットの会社」であり、サービス品質のよさは二の次だ。もし彼らがサービスというならば、「大量および格安」が基準であって、日本旅館のようなきめ細やかなサービスは眼中にない。つまり数が多ければいいネット会社の理論そのままで楽天トラベルに通じる。
それは、エクスペディアをネットではなく、会話(対話)が発生する電話で利用してみるとよくわかる。こちらも録音して電話するべきである。

だがたしかに、エクスペディアを利用すると、「こんなところに宿があるのか」と驚くようなアメリカの小都市のモーテルまで網羅しており、それは楽天トラベルの、地方都市の個人経営の小さな民宿が提携しているのと同じ感覚で、つまりは数での勝負なのだ。それが普通の顧客のどれほどのニーズかわからないが、少なくとも私は重宝した。


↑ エクスペディアで予約した、アメリカユタ州のモーテル。

一方で、JTBは今年度100周年のキャンペーンをしているほどの、日本の旅行業の歴史そのものであり、だからといってきめ細かなサービスかは議論の余地があるけれど、エクスペディアの相手なのだろうかと思う。



JTB側のメリットは、楽天トラベルやじゃらんネットの周回遅れも甚だしいネットでの苦戦を緩和させる点にある。JTBのネット販売の専門会社であるi.JTB(アイドット ジェイティービー)はようやく業績が上向いてきているものの、設立当初は店頭との自社内競合を起こし、社内でも苦戦していた。

エクスペディアの海外ホテルをJTBのホームページで扱うようになれば、アフィリエイトよりはいいマージンが入ってくるから、話題性も手伝って、得るものは大きいと思う。
だが一方で、顧客はJTBで海外のホテルを予約したと思うから、サポート体制のリスクが伴う。そうでなければアフィリエイトの踏み台にすぎず、それは旅行業としてもっとも忌避すべき信頼の喪失にほかならない。
もしトラブルがあって「それはエクスペディアさんの問題ですからJTBは関係ありません」では通じない。

逆に、エクスペディア側のメリットは現在日本の宿泊施設は大手ホテルを中心に1000軒くらいらしいが、それが一気に7000軒に拡大する。当初はエクスペディアジャパンサイトでの対応とあるから、訪日外客よりもターゲットは日本人のエクスペディアユーザーのようだ。それはJTBにしてみれば「踏み台」であるランディングページの増加にすぎない。

今でもエクスペディアは海外ホテル予約でも明快な日本語に対応しており、JTBの海外ホテル予約サイト「トルノス」が詳細ページは海外の予約サイトの標記のままだったりしているよりも、はるかに確実な日本語になっている。
また、訪日外客向けのJTBの宿泊予約サイト「JAPANiCAN」も苦戦している。
この提携がJTBにとって光明であれと願うばかりだ。

この記事で私が一番気にいったのは、記者会見でJTB代表取締役社長の田川博己氏が、「交流文化事業完成に向けた1ページをいよいよ開く。将来的にもAAE(アジアのエクスペディア運営会社)とともに新しいマーケットの拡大に取り組んでいく」とコメントしたとある点。
交流文化事業を田川社長が完成させるのか、次は何なのだろうと思ったのでした。




| 旅行・鉄道 | 16:28 | comments(0) | - |


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