2015.06.30 Tuesday
東海道新幹線車内で焼身自殺 防止策は?
午前11時過ぎ、新横浜〜小田原間を走っていた「のぞみ225号」車内で油をかぶって焼身自殺した男がいて、その男とおそらく巻き添えだろう、52歳の整体師の女性が亡くなった。
たまたまMBS(毎日放送)の記者とカメラマンが乗っており、火災後の煙が上がる車内の生々しい映像が放送された。さらに、乗客のSNSに車内の様子や写真が投稿された。
この男は所持品から東京都杉並区の林崎春生71歳とみられている。みすぼらしい服装で車内をうろつき、直前に、乗客に1000円札を出して「拾ったからあげる」と、奇行が見られたほか、「あぶないので逃げなさい」とも言ったというから、冷静さも持ち合わせていたようだ。
6月9日にも、横須賀線内でタブレット端末の使用を巡って乗客同士のいざこざが起き、文句を言った71歳の男が包丁を取り出して、乗り合わせた非番の警察官に取り押さえられた。
ミステリー小説ではないが、走る密室の新幹線での事件に、驚かされた。
こちらはロンドンとパリを結ぶ国際特急列車ユーロスターのロンドン・セントパンクラス駅の乗り場である。国際列車であることからパスポートコントロールがあり、しかも英仏海峡トンネルをくぐるためX線の荷物検査のセキュリティ対策が施され、専用の出入り口でこの2つを行ってホームに入る。
そして多くの乗客は大荷物を車内に運び込む(2010年撮)。
一方、アメリカの大陸横断特急アムトラックは、荷物の大きさの制限がある(2014年、ソルトレイクシティ駅)。
しかしセキュリティチェックがあるわけでなく、乗客は大荷物を運びこむ。
飛行機は高度1万メートルを飛ぶ密室であり、どこにでも行けてしまうからハイジャックが起きやすくて荷物検査があるし、テロにも使われるので余計にチェックは厳しい。
しかし列車は線路の上しか走れないし、特に日本は乗客数が非常に多くて荷物検査は無理だ。
性善説では対応しきれない今回の事件に、国土交通省や警察、鉄道会社の悩みがまた一つ増えた。
来年開業の北海道新幹線は青函トンネルをくぐるから、ここでこんな事件が起きれば乗客の生命維持は非常に厳しくなる。
たまたまMBS(毎日放送)の記者とカメラマンが乗っており、火災後の煙が上がる車内の生々しい映像が放送された。さらに、乗客のSNSに車内の様子や写真が投稿された。
この男は所持品から東京都杉並区の林崎春生71歳とみられている。みすぼらしい服装で車内をうろつき、直前に、乗客に1000円札を出して「拾ったからあげる」と、奇行が見られたほか、「あぶないので逃げなさい」とも言ったというから、冷静さも持ち合わせていたようだ。
6月9日にも、横須賀線内でタブレット端末の使用を巡って乗客同士のいざこざが起き、文句を言った71歳の男が包丁を取り出して、乗り合わせた非番の警察官に取り押さえられた。
ミステリー小説ではないが、走る密室の新幹線での事件に、驚かされた。
こちらはロンドンとパリを結ぶ国際特急列車ユーロスターのロンドン・セントパンクラス駅の乗り場である。国際列車であることからパスポートコントロールがあり、しかも英仏海峡トンネルをくぐるためX線の荷物検査のセキュリティ対策が施され、専用の出入り口でこの2つを行ってホームに入る。
そして多くの乗客は大荷物を車内に運び込む(2010年撮)。
一方、アメリカの大陸横断特急アムトラックは、荷物の大きさの制限がある(2014年、ソルトレイクシティ駅)。
しかしセキュリティチェックがあるわけでなく、乗客は大荷物を運びこむ。
飛行機は高度1万メートルを飛ぶ密室であり、どこにでも行けてしまうからハイジャックが起きやすくて荷物検査があるし、テロにも使われるので余計にチェックは厳しい。
しかし列車は線路の上しか走れないし、特に日本は乗客数が非常に多くて荷物検査は無理だ。
性善説では対応しきれない今回の事件に、国土交通省や警察、鉄道会社の悩みがまた一つ増えた。
来年開業の北海道新幹線は青函トンネルをくぐるから、ここでこんな事件が起きれば乗客の生命維持は非常に厳しくなる。