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JAL CRYSTAL(クリスタル)会員になる
JALの上級会員になるべく修行を続けている。11月三連休に16回の搭乗をしたので、今年の搭乗回数が36回になり、30回を超えたのでクリスタル会員になった。



CRYSTAL会員の特典は大したことがないので、あと年内に14回搭乗してサファイア会員になるつもりで計画している。

ちなみにJALクリスタル会員になるには、暦年で3万FRYONポイント獲得または30回の搭乗が必要だ。

特典は、
優先予約
マイル付与率アップ(55%増)
チェックイン時に専用カウンター利用(クラスJのみ)
クラスJ搭乗時に手荷物を優先
ラウンジクーポンでラウンジの無料利用


と、かなりの制約があって特典とは言い難い。

そのうちCRYSTAL会員のカードが届くのだろうが、すぐにSAPPHIRE会員になるはずなので、まさに一つの通過点であり、目標ではないのだ。
| 旅行・鉄道 | 22:35 | comments(0) | - |


御茶ノ水のランチ:田幸 酒亭
このところ、週に1回は寄るようにしている田幸。明神下仲通りにある。

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ランチは日替わりメニュー1種類900円のみだが、ボリュームも味も申し分ないうえ、日替わりメニューが1週間分掲示されるので、食べる前から料理のイメージが広がる。

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今日は「大盛り野菜炒めと焼き魚 冷奴か生卵か納豆付」なので入るしかない。
満席だったがちょうどカウンターの客と入れ違いになった。

しかし先客の注文を聞く余裕もないみたいで、ずいぶんと待たされた。
日替わり1種類なのに注文が必要とは、焼き魚が数種類の中から選べるのである。

塩サンマがいいと思ったがすでに品切れ、ではホッケの味醂干しと目星をつけたけれどもこれもなくなり、結局鯵の開きになった。

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厨房は戦場状態で、もっと静かにできそうなものの、威勢の良さもウリなのである。

野菜炒めはこれだけで中華料理店のランチになる。

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それに納豆。カラシはカウンター上にチューブのカラシがあってそれを絞った。
パックから出しただけの納豆ではなく、ちゃんとネギが載っているのが素晴らしい。

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そして味の開きは固くなくておいしかった。

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いつもはそそくさと早食いのほうだけれども、この店に来るとゆっくり食べたくなる。
ごはんのお代わりをしてしまって、最後はふりかけで食べた。岩のりもあって、これもおいしい。
こういう小さな楽しみまである。

今週はもう1回行ってしまいそうだ。
| グルメ | 22:20 | comments(1) | - |


贋作:北陸新幹線気まぐれ列車 3 最終話 種村直樹偽者
>2014年11月6日に亡くなった種村直樹氏が、2015年3月14日開業の北陸新幹線に乗っていたらどんなルポを書いたのだろうとの妄想をしたためた。一周忌の追悼文集から転載する。

続き

 慌ただしい二人と別れ、さて、我々はこのあとはどうしようか。
「第三セクターに乗って高岡に戻り、氷見線に乗りませんか。」と高野が提案した。
 そうだ、特急や寝台列車が駆け抜けていたJR北陸本線から、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道の第三セクターになってしまった在来線も見ておきたい。
 氷見線も、そのうちあいの風とやま鉄道に組み込まれてしまうのか、あるいは氷見鉄道株式会社という独立した第三セクターになってしまうのだろうか。
「そうなったら先生、公募駅長に応募しましょうよ」
高野がけしかける。第三セクターやローカル私鉄で、公募駅長や公募運転士が流行っているから、いずれ元JRといえども北陸の第三セクターでもそうなるのは、よろしくないがあり得ない話ではない。
「タマ駅長よりは人気が出るんじゃないですか」と稲垣が続ける。
 猫のタマ駅長にタネ駅長が負けるのはぞっとしないが、駅長になったら、地元の人にも、鉄道が好きでわざわざ訪れる人にも、愛され楽しめる路線にしたいものだ。
「そのときは僕がコンサルをしますから」
と、高野は自分を売り込むのを忘れなかった。

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 金沢駅のコンコースの中央が、IRいしかわ鉄道の改札口だ。昨日まではJR北陸本線の改札口だったのだ。金沢発10時7分の泊行に乗り込む。これも昨日まではJRとして運行されていた車両だ。
 混んでいる車内の雰囲気はJR時代と変わりないが、車内アナウンスはIRいしかわ鉄道のもので、倶利伽羅駅からはあいの風とやま鉄道の車掌となり、アナウンスも変わった。
“ローカル駅”にしては立派過ぎる橋上の高岡駅に、10時47分に着いた。高岡市の新幹線駅はやや内陸部に新高岡駅が出来、城端線に新しく乗換駅まで作ってJRは連絡させている。高岡駅は2007年から橋上駅化工事が始まり、2011年から供用開始された。新幹線が市の中心部に来ない「お詫び」のような工事の感じがしないでもない。

 氷見線は駅の端、7番線ホームに発着する。地元の大学生が、氷見駅まで行く客に氷見市のガイドを付ける実証実験をしていた。氷見線の観光利用の利便性の向上をしなければ、氷見線の存続にもかかわるからだろうけれど、はたしてどれだけの効果があるだろうか。氷見線は、言うまでもなく雨晴駅付近の車窓を僕のベストとして掲げている。終着の氷見市だけではなく、氷見線全体として魅力を打ち出したほうが効果は高いと思う。
 11時12分の1両編成の氷見線に乗り込むが意外と混んでいる。おそらくは新幹線効果で北陸地方にどっと観光客が繰り出して、北陸全体に観光客があふれたのだろう。よい傾向だが今日だけではダメで、いつまで維持できるか、それが最大の課題である。
 越中国分駅を過ぎると、車窓右手に青々とした海が広がった。しかも振り返って左手を見ると、白い雪をかぶった立山連峰がそびえる。これこそが氷見線の魅力なのだ。高野と稲垣も久しぶりに見るのだろう、言葉もなく見入っている。

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 まもなく海に女岩(めいわ)が見えてきた。てっぺんに松が1本生えているのがチャームポイント。僕も窓にかぶりついて車窓を楽しむ。そういえば僕の追悼出版ともいえる、実業之日本社の「鈍行最終気まぐれ列車」の表紙のイラストは、女岩付近を走る氷見線だ。ついでに奥付の発行日は2015年3月7日で僕の誕生日であり、岩野裕一本部長と村上真一編集長に感謝しておく。
 11時32分に雨晴駅に到着し、何人かが降りるのでそこは気まぐれ列車、氷見まで行かないで僕たちも一緒に降りた。高岡市雨晴観光案内所が改札業務を請け負っているようで降車客は老窓口氏に切符を渡している。委託であっても駅に人がいるのは安心につながる。記念きっぷや絵葉書を売っていたけれど、今の僕には増収協力ができないのが残念だ。
 駅の裏側から海沿いを、つまりは線路沿いを歩いて、女岩を臨む展望台のようになっている護岸壁に出た。立山連峰はかすんでいるものの、ちゃんと見えている。その手前の絵になる女岩。逃避行の義経が隠れたという、義経岩とその上の神社。よい天気と相まって、雨晴の魅力を堪能した。ほかにもちらほらと観光客がいて、写真を撮りあっている。

 よく見たら北川宣浩夫妻が、観光客に交じって写真を撮っている。金沢駅では会わなかったが、おそらくは北陸新幹線の初乗りで富山か金沢まで来て、氷見線に足を伸ばして、雨晴駅で降りたのだろう。護岸壁に立って二人並んで三脚で撮影している姿はほほえましく、声をかけられるなら高野・稲垣ともども冷やかすところだった。
 まもなく次の下り列車の音が聞こえてきた。義経岩の向こうにヘッドライトが見える。北川が望遠レンズをつけて列車の写真を撮りだした。海沿いにカーブを描いて走ってくる列車は、地元キャラクターのイラスト列車だ。どうやら北川たちは、この列車の氷見駅折り返しに、雨晴駅から乗って富山方面に戻るらしい。では僕たちもそれで戻るとしよう。

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 雨晴駅には10人ほどの乗客がいて、なかなかの盛況だ。さきほどのキャラクター列車が氷見駅から戻って入線してきた。僕たちが北川夫妻の後ろから乗りこんだら、座席で手招きをしている初老の男がいる。辻聡だ。一瞬、僕を呼んでいると思ったが僕が見えるわけがなく、北川たちと声を掛け合って同じボックスに座って歓談を始めた。話を聞いているとどうやら別々の新幹線で金沢に来たらしく、辻はさっき氷見駅まで乗ってそのまま折り返した由。
 列車が走り出すと、すぐに車窓左手は女岩の絶景になった。遠くに立山連峰がうっすらと見える。海と山、まさにこれぞ氷見線、これぞ日本のローカル線だ。
辻が、もそもそとバッグをかき回したかと思うと、写真立てを取り出した。なんと僕の写真だ。
 「今回は遺影を持ってきていてね」と北川夫妻に言いながら、窓側にそれを置いて外に向けた。僕に氷見線の車窓風景を見せてくれているのだ。
 なにやらじんわりする光景だ。辻も北川夫妻も、わざわざ氷見線に乗っているということは、僕の「追悼乗車」に違いない。高野、稲垣ともども顔を見合わせてうなずいた。

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 高岡駅から第三セクターに乗り換え、富山駅に着いて辻たちは雑踏の中に消えていった。
「次は来年の北海道新幹線開業ですかね」「そうだなぁ」
高野と稲垣と三人で、いや、たぶん辻たちとも再び新幹線開業に乗れるとはあれうれしや。新函館北斗駅、というらしいが、函館には白井朝子フォトグラファーや高橋摂エディターもいるので、にぎやかに開業を祝えることだろう。
 僕たちは、このあとはそれぞれの家にちょっと寄って、冥土に戻ることにした。


 これからも、みなさんが汽車に乗れば、僕もそこに乗っている。みんなには見えないけれども、僕は一緒に乗っている。北海道新幹線開業であっても、廃線が噂されるローカル線であっても、いつもの電車であっても、僕も一緒に乗っている。
 僕は汽車旅の楽しさを直接伝えることは出来なくなったけれども、みなさんが乗る列車には僕も乗っているのだ。
 汽車旅は、いつも、僕と、同行二人(どうぎょうににん)だ
 僕の永遠の願いは、君たちがいつもいつまでも汽車旅を楽しんでくれて、その魅力を広めてくれることなのだ。
 また、汽車に乗ろう。

<了>

この作品は3月14日に北陸新幹線に乗った時から構想があった。氷見線車中で辻氏と「先生ならどんなルポを書いただろうか」と話していた。
先に読んだ人から「どうしてこういう発想ができるのか」「なんでそっくりな文章が書けるのか」と、驚きの感想をいただいた。それは私が絵を描けて文章を書けてと、非凡で並はずれた才能を持っているのと、種村直樹氏に対する深い思いに他ならない。

この作品で私が言いたかったのは、最後のセンテンスに集約されている。お分かりいただけると思う。

贋作:北陸新幹線気まぐれ列車 1 に戻る

  


| 読書 | 07:29 | comments(0) | - |


贋作:北陸新幹線気まぐれ列車 2 種村直樹偽者
>2014年11月6日に亡くなった種村直樹氏が、2015年3月開業の北陸新幹線に乗っていたらどんなルポを書いたのだろうとの妄想をしたためた。一周忌の追悼文集から転載する。

続き

 そして8時46分に金沢駅着。出迎えの入場券客でホームはすごい人だかりだ。マスコミも、降りてきた客を捕まえて感想を聞いている。



 実は、僕は新幹線金沢駅ホームに立つのは二度目だ。まだ工事中の1998年6月に、躯体が上がったばかりの、いずれ北陸新幹線が来るこのホームに、ヘルメットをかぶって立ったのだ。今では柱の上部に金沢自慢の金箔が貼られて、見違えるようにきれいになった。
 終着駅としてはいささか狭いホームだが、長野駅同様金沢駅も計画では「途中駅」。敦賀まで伸びての北陸新幹線だ。2025年開業予定が2022年に前倒しになり、京都から湖西線経由でフリーゲージトレインが乗り入れる構想があるので、これも楽しみ。

 改札口まで降りても大混雑している。だがよくしたことに「乗車の記念にきっぷをお持ち帰りたいお客様出口」ができており、係員がてきぱきと無効印を押している。そういう客が続出することを想定済みで、ハンコや専用出口を作ったJR西日本は的を射ている。もちろん記念きっぷも売っているけれども、自分が乗った新幹線のきっぷは、また格別な思い出になるはずだ。

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 改札口を出たところでは「加賀友禅大使」とたすきをかけた和服のきれいどころが、ずらりと並んでお出迎えをしている。そして駅員・警備員は「たちどまらないでください」とひっきりなしにアナウンス。それでも写真を撮りたい客が大勢いて、むしろ加賀友禅大使たちは、喜んで一緒に写真に納まっていた。
 コンコースには金屏風のステージができて、伝統芸能を披露しており、開業の華やかさと喜びが伝わってくる。
 地元紙の北國新聞の号外には「構想浮上50年」の文字が踊り、それならば東海道新幹線開通時からの願いだったわけで、全国新幹線整備法で北陸新幹線(東京都〜大阪府大阪市間)が定まったのは1973年だから、さらにさかのぼっての構想だったのだ。
 Anto金沢百番街のおみやげ処、その前の観光案内所も立錐の余地がないほど人がいる。

「センセ、駅前でもイベントをしていますよ」
稲垣に言われて、高野ともども表に出る。鼓を模したという金沢駅兼六園口の鼓門と、駅舎にかけて傘をかけたような、雨除けのもてなしドームの下でも郷土芸能や演奏が繰り広げられており、見物客が背伸びをしながらケータイで写真を撮っている。



 だがこの駅前の空前絶後の人ごみの中で、見慣れた顔に出会った。
「センセ、センセ、お待ちしておりました」
 懐かしい上宮楢生さんだ。上宮さんは環白隠と同じ朝日放送を定年退職ののち、あちこちへの旅行を楽しんでいた人生の先輩だ。年を感じさせない行動力と、親しみやすい人柄でヤングたちの信任も厚く、ときどき僕の著作にも登場いただいていたが鬼籍に入った。
「いや、待っていたというのは冥土でということじゃなくて、金沢駅でということですわ。センセは去年こちらの世界にいらしたそうですが、冥土の関西と冥土の東京とじゃなかなか会えませんでな、しかし今日は金沢駅に来ればお会いできると思うて待ち構えていたんですわ」
 堰を切ったようにしゃべる上宮さんの後ろに、グレーのコートで佇んでいた長身の男は井上憲太郎さんであった。土建業の親方はギャング映画から抜け出したような風格がある。
「センセ、ご無沙汰していましたな。北陸新幹線の切符は記念にもらえましたかな、いや、われわれはもう切符がいらないから記念もなにもありませんか、ハハハ」
 あの、辻聡の完乗記念の乗車券をくれなかった頑迷な信楽駅長事件のトラウマは、冥土まで引きずっていたのか。今のJR西日本のスマートな対応に隔世の感がある。

 上宮さんと憲太郎さんは現世では面識がなかったが、冥土に来てから、どうもただならぬ雰囲気を互いに感じていたようで、僕を挟んだ交友を知ったようだった。生前の憲太郎さんに世話になった高野は握手を交わしている。
「私ら関西組は昨日の最終のサンダーバード45号で金沢に来てお待ちしていたんですわ、今朝の特急ではかがやき501号には間に合いませんからな」
「それでこれからどうするんです?」
「10時12分のかがやき508号で二人で東京まで行って夜に上に帰りますわ。下界には24時間しかおられませんのでな」

つづく

| 読書 | 13:37 | comments(0) | - |


贋作:北陸新幹線気まぐれ列車 1 種村直樹偽者
>この文は2014年11月6日に亡くなったレイルウエイ・ライター種村直樹氏の一周忌に合わせた追悼文集に寄稿したものである。三回に分けてブログに掲載して、多くの皆様に伝えたい。

2015年3月14日の北陸新幹線開業に、種村直樹氏はどんなルポを書いたのだろうか。
ご遺族・関係者のみなさまには大変な失礼を承知で想像の翼を広げてみる。
みんなが、いつも、思っています。

 僕が、病床にいるときに、九州新幹線全線開業、東京駅丸の内駅舎復原など、鉄道界の大きな話題がいくつもあった。東北新幹線新青森開業も、暖かくなったらと思っていたけれど、結局乗れなかった。そのつど、妻由子や、お見舞いに来ていただいた方々から話を聞いていたが、なにぶんこちらの意思を表示できず、互いにもどかしい状態だったと思う。
 今回の、北陸新幹線金沢開業は、僕が冥土に行ってから最初の大きな鉄道界のイベントだ。その前に、残念ながら寝台特急トワイライトエクスプレスや、北斗星の定期運行廃止があり、良いか悪いかはともかく、たいそうにぎわっているようだ。これは冥界でぼんやりともしていられない。そこで、一足先にこちらに来ていた、高野弘之と稲垣浩を誘って、下界に降りて、北陸新幹線一番列車に乗ってみることにした。
 こちらに来るまで知らなかったが、普段は上から眺めているけれども、年に1回1日24時間だけ、下界に降りて実際の様子を体験できる。ただし下界の人々はそれを知ることはない。たまに霊感が強い人がいて、何か違った雰囲気を感じることがあるそうだが、それは、こちらの世界の誰かが下に降りているのを察知しているのだ。

 2015年3月14日早朝、竹ノ塚のマンションに降りて、自分の遺影と遺骨に手を合わせる。まだ布団の中の由子の様子を見て、扉を開けると音がたって、由子が目覚めるとかわいそうだから、鉄扉をすり抜け竹ノ塚駅まで歩く。2010年暮れから入院生活を余儀なくされていたので、駅への道すがら、いくつかの商店が入れ替わっているのがわかった。あの忌まわしい踏切も、由子の話で聞いてはいたが、高架化工事が始まっている。土曜日の朝の、客がまばらな東武伊勢崎線に乗り込む。いや東武スカイツリーラインと呼ぶらしいが、いかがなものか。
 5時8分の始発に乗る。北千住駅からJRに乗り換えて上野駅に出た。上野東京ラインにも乗ってみたいところだが、それだと一番列車の東京駅発6時16分の<かがやき501号>には乗れないので、京浜東北線電車で東京駅に出た。
 高野と稲垣とは、新幹線乗換改札で待ち合わせている。それぞれが家族の様子を見てきており、高野は神妙な顔をしている。
 「先生、どうせ乗るならグランクラスですよね」
と高野が言うと、
「高野氏高野氏、僕は座ったことはあるよ」
と、冥土歴の浅い稲垣が自慢げに言う。ただし「座った」と「乗った」とを使い分けているところを見ると、営業運転をしているグランクラスではないのだろう。



 自動改札をスルリと抜けて混雑するホームに上がると、先頭車両はテレビ局のライトを浴びて、ひときわまぶしかった。女優や、JR幹部らによる発車式を見ていれば列車に乗り遅れるから、12号車のグランクラスに乗り込む。聞けば1番列車のチケットは25秒で売り切れたらしく、おそらくグランクラスは、最初の1秒で売り切れていたのではないか。
 すでに、すべての席には客が座ってリクライニングボタンなどを操作しているが、お構いなしにこちらも三人で横一列に座る。僕は一人座席だ。さすがに広々しており、”一等車”とはこのようなものかと感慨に浸る。
 そのうち発車のアナウンスがあったが列車はなかなか動き出さない。発車式に手間取ったのか、1分ほど待たされた挙句に、音もなく車両は動き出した。このE7系は昨年より長野まで運用されていたそうだが、むろん僕は初乗りである。

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 三人で横一列に並んでグランクラスに座り、リクライニングのボタンを試してみる。電動でリクライニングするのであれうれしや。これまでのグリーン車の比ではない快適さで、無料の、飲み放題のビの字を飲んでしまったなら、確実に眠ってしまうことだろう。それではルポにはならないが、酒の誘惑には勝てない。車番は高野に控えさすことにしよう。
 グランクラスはわずか18席だが、アテンダントの女性が二人もついている。一人で9人の対応なので、そうとう密度の濃いサービスを提供できる。その代りか、グリーン車のソフトドリンクや、おしぼりのサービスなどが廃止になったので、これまたいかがなものか。飛行機との競争を考えれば、サービス維持は当然だし、いまどき高速バスでも、おしぼりくらいは出す。逆にグランクラスは軽食も提供されて、経営資源を最上級車両に特化させて宣伝効果を狙い、それで総需要を維持するつもりなのだろうか。
 需要が少ないから廃止するのは悪循環であり、需要を向上させるために、もっとよいサービスを提供するという考えが希薄なのは苦言を呈しておく。
 長野駅までは長野新幹線で既乗だ。最初から呼称は北陸新幹線ではあったが、まだ北陸に届いていないのに北陸新幹線と名乗るのはおかしいと、長野新幹線と便宜的に呼んでいた。北陸まで通じたから素直に北陸新幹線の名を受け入れればよいのだが、そうはいかないのが行政のエゴだ。長野県・長野市は「北陸・長野新幹線」と呼ぶように依頼し、JRは「北陸新幹線(長野経由)」と表示することもあると、あいまいな表示となった。

 糸魚川駅あたりで海が見えてきた。白い雪をかぶった北アルプスの山々も美しい。北陸新幹線は、垣間見える車窓がひときわ美しい新幹線路線だ。



 新線区間で最初に停まる富山駅では、入場券でホームに上がってきたのだろうか、大勢の普段着の人が、写真を撮るためケータイを掲げて待ち構えていた。特に僕たちのグランクラスは、先頭車両でもあり注目の的だ。多くの人がホームドア越しにケータイで写真を撮っていたけれども、心霊写真が写っていないことを祈るや切。

つづく
| 読書 | 20:50 | comments(0) | - |


横浜元町のディナー:石川屋 おでん・お茶漬け
横浜の大仕事も佳境を迎え、あと1日の撮影を残すのみとなった。
今日までお付き合いいただいた馬場カメラマンと元町商店街を訪ね、その端にあった石川屋というおでん・お茶漬けの店に惹かれたので行ってみたら、大正解だった。

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メニューはいろいろ、お茶漬けやおにぎりが豊富なのがうれしい。

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カウンターと3席の狭い店で、お客さんがあとからあとから入ってきた。

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珍しく瓶ビールで乾杯。

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突出しはなんだかわからないもの。

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おでんをお好みで頼んだら、速攻で運ばれた。もう仕込まれているのだ。とてもおいしい。

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鶏わさ。これも絶妙。

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たたみいわしを食べるのは何年振りだろう。おいしいね。

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思い余ってカウンター奥のおでん鍋の中身を見せてもらう。はんぺんがおいしそうなので頼んだ。

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ポテトサラダは柚子胡椒味という珍しいもので、これまたおいしい。

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しめ鯖の締め具合がいい。

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レバー焼き。

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うるめいわし。

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〆のお茶漬けは紫蘇の実が具。

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ダシ巻き玉子もおいしかった。

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二人で10150円だったけれども、ピンときて入って正解だったのでうれしいです。
横浜の発展をお祈りします。
| グルメ | 22:02 | comments(0) | - |


第66回NHK紅白歌合戦 司会者・出場歌手決まる
例年より1か月くらい遅れたが、第66回NHK紅白歌合戦の司会者及び出場歌手が発表になった。




総合司会
黒柳徹子
有働由美子アナ

●紅組
司会:綾瀬はるか

E−girls (3)
いきものがかり (8)
石川さゆり (38)
今井美樹 (2)
AKB48 (8)
NMB48 (3)
大原櫻子 (初)
伍代夏子 (22)
坂本冬美 (27)
椎名林檎 (3)
島津亜矢 (2)
Superfly (初)
高橋真梨子 (3)
天童よしみ (20)
AAA (6)
西野カナ (6)
乃木坂46 (初)
Perfume (8)
藤あや子 (21)
松田聖子 (19)
水森かおり (13)
μ’s (初)
miwa (3)
レベッカ (初)
和田アキ子 (39)

●白組
司会:井ノ原快彦

 (7)
五木ひろし (45)
EXILE (11)
X JAPAN (6)
関ジャニ∞ (4)
ゲスの極み乙女。 (初)
郷ひろみ (28)
ゴールデンボンバー (4)
近藤真彦 (10)
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (4)
SMAP (23)
SEKAI NO OWARI (2)
Sexy Zone (3)
TOKIO (22)
徳永英明 (10)
BUMP OF CHICKEN (初)
氷川きよし (16)
V6 (2)
福山雅治 (8)
星野源 (初)
細川たかし (39)
三山ひろし (初)
美輪明宏 (4)
森進一 (48)
山内惠介 (初)
ゆず (6)


●特別企画
小林幸子

裏紅白歌合戦2015はこちら。

| 芸能・音楽 | 21:43 | comments(0) | - |


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